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幼児教育

2017.05.13

医療型障害児入所施設の職員の方からお話をお聞きしました!

 

 

授業紹介『保育実習指導Ⅰ(施設)』〈幼児教育専攻〉

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施設実習に向け、医療型障害児入所施設の職員の方から直接お話をお聞きしました!!

演題:「障害児入所施設での実習の実際について」

講師:心身障害児総合医療療育センター
       看護指導部指導科 科長 浦野 泰典先生

場所:本学(401教室)

施設実習の準備教育の科目である「保育実習指導Ⅰ(施設)(2年・前期)」の授業においてゲストとして講話をしていただきました。

心身障害児総合医療療育センターは本学の施設実習先の一つでもあります。浦野先生は児童指導員という保育士と同じような仕事をする職種であり、永年現場で活躍されてきました。また、実習指導担当者としての長いキャリアをお持ちの方です。

そういった点から今回は障害児入所施設の利用児・者の方の生活と職員の支援、実習の内容についてお話いただきました。

講話では、プリントだけでなく、現場の貴重な実録ビデオ、利用者の生活や活動のスライドなども使い、さらに、補装具、自助具、とろみ付けなどの実物をお持ちいただき、それらの実演も交えて、具体的にお話をしていただきました。

これまでの保育に関する科目では学習することができなかった内容も多く、学生たちは真剣なまなざしで聴いていました。
 

浦野先生実演①.JPG
浦野先生実演③.JPG 浦野先生実演④.JPG

以下、学生の感想を一部抜粋します。

・実際に補装具や自助具をみたり、お話を聞いたり、ビデオやスライドをみたりと、施設がどういうところなのかイメージがつき、勉強になりました。

・センターには様々な設備があり、生活の場、活動の場などきちんと分けられて支援していることがわかりました。プリントも説明もとてもわかりやすかったです。

・ビデオや資料だけでなく、実際に施設で使用している食器などを使っての説明がとてもわかりやすく勉強になりました。

・実際の映像で見ることで、声かけや援助の仕方を勉強することができると同時に、その難しさを感じました。実習では自分のできることは限られているので、出来ることを頑張って取り組んでいきたいと思いました。

・障害のある子だけでなく、障害を受け入れることが難しい親への支援などまで行われていることを初めて知りました。

・食べるということだけでも、市販されている物を使うとなると多くの弊害があるのだという事が分かった。また、その弊害をなくすために作られたいろいろな物がある事を知り、障害児保育の際に学んだ“環境を変える”の意味を理解できた。

・障害があってできないことが多くても、職員の関わりでできるようになることもあるのだと思いました。先を見通して行動することが大切だと思いました。

・障害の重さ、できることできないことの度合いもその人によって全くちがい、一人一人に合わせた援助が必要なのだと分かりました。また、様々な工夫を凝らしていろいろな経験をすることで、利用者の方が嬉しそうに活動している姿を画像で見ることができて良かったです。

・障害の重い方でもいろいろな表情を見せてくれるのが感動しました。寝たきりの方でも出来る限り何か活動をする機会を作っていこうとしている職員の姿を見て、私にも少しでもできることがあれば関わっていきたいと思いました。利用者一人一人を保育者が理解し、それを共有していくことが大切だと感じました。

・どんなに障害が重い方でも、室内などで花や木に触れる機会を作ったり、人触れ合ったりしてリラックスしたりしていて、私たちと変わらないと感じました。

・一人一人にあった援助、道具を使い関わる事の大切さがわかりました。

・支援や援助で、その子(人)が持っている力を引き出すことが目的とする、というのを学べてよかったです。

・一人一人の可能性やできることを広げるために、たくさんの面からいろいろな働きかけをして支援をしていることがわかった。一人一人の力を信じて支援することを忘れてはいけないと思いました。

 

学生たちは、授業で学んだ「障害は個人と環境との相互作用により障害の状態になる」という意味、環境(補装具、自助具、リハビリなど)に働きかけることが大事であるということ、また、環境を変えてできなかったことができるようになるのはもともと「個人(本人)」の力があったこと、本人の力を信じて支援することの大切さなどなど たくさんのことについて学びを深めることができたようです。

浦野先生、本当にありがとうございました。(前嶋)

 

 
 
 
 

 

 

 

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