2023.07.10
子どものアレルギーについて学びました
保育の必修科目の一つである「子どもの保健」では、子どもの健康について体の仕組みや、働きについて、また子どもに多い病気などについて学びます。
その中でも近年増えているアレルギーについて杏林大学医学部附属病院から小児アレルギーエデュケーター、アレルギー疾患療養指導士、看護師の泉名諒先生をお迎えして講演をしていただきました。
今回は特に食物アレルギーについて、アレルギーの仕組みや、実際の症状、対処法について、アナフィラキシーとアナフィラキシーショックの違い、アナフィラキシー時の対応についてエピペンの演習も含めた内容でした。
アレルギーの仕組みだけではなく、実際にアレルギーを持つ子どもや保護者に接しているからこそ分かる症例の紹介や、アレルギーを持つ子どもの生活上の不自由さや辛さ、保護者の工夫や大変さなどを知ることができました。
エピペンの使い方でも、実際に起こった針刺事故の紹介や、打ち損じで起こる筋肉や皮膚の損傷などを例に、エピペン使用時の注意点を明確に知ることができました。
デモ用のエピペンで一人一人実際に打つ練習をして、刺した時の手応えをやってみたことで、働くようになってからの対応にも不安が減ったという声が多く聞かれました。
針の刺入の様子を、ペットボトルを使って見ることができたのも貴重な経験でした。
アレルギーについての質疑応答
学生:
実習時に卵アレルギーの子どもがいたため、スタッフの皆さんは卵を食べないようにしているということを聞き、自分も朝、食べないよう気をつけていたが、その対応で正しいのか?
泉名諒先生:
そこまで厳密にしなくても大丈夫だが、卵を食べた後に歯磨きをして手や顔を洗えば問題ない。
アレルギーに対しての意識づけとしては素晴らしいです。
90分の講演の中で多くのことを学ぶことができました。
「子どもの保健」担当:手塚和美
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