2020.04.16
りったん通信 special edition -5-
心身の不調への対処
このブログは、前の投稿の続きとなっています。もし興味を持っていただけたら、前回の投稿と併せてお読みください。
さて、今回は心身の不調を感じた時の対処法です。
現在、様々なメディアで、この状況下での過ごし方が提案されていますね。
- ストレッチなどの運動をしよう!
- 電話などで人とのつながりを大切にしよう!
- 規則正しい生活をしよう!
などなど。
本当にどれも大切だと思います。そして、これらに共通することとして、私が重要だと思うのは
【リラックスできる時間を、意識してつくる】
ということです。
でも、「そんなことを言ったって、見えないウィルスを相手にリラックスなんてできるわけがない!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
その通りです。この状況下で、自然にリラックスするのはとても難しい事だと思います。だからこそ「意識して」つくるという意識を持つことが大切なのです。
適度に体を動かすと、心身がほぐれるものです。
知り合いの声を聞くだけで、何だか心が軽くなります。
窓を開けて、深呼吸するだけでも、何となく心身がスッキリしますね。
このような感覚を意識して感じると、心が少し元気になります。
リラックスできるなら、ゲームでもよいと思います。ただし、ゲームをしすぎて生活リズムが崩れると、結局何となくダルくなって、気分がふさいでしまいます。
知り合いと会話をするのも、それが増えすぎて、かえって気疲れするようになったらセーブしましょう。
運動も、無理は禁物です。感染リスクを増やすようなことをして、かえって不安になってしまうなら、違う方法にしたほうがいいですよね。
つまり、「今、できることの中で、自分がリラックスできる方法を見つけ、積極的に取り組む」。そのような対処ができると、心身は元気を取り戻していきます。
さて、あともう一つ、おススメしたい対処法があります。
これは少し高度な方法なので、難しいと感じる人もいるかもしれません。ですが、頭の中でできることなので、外出自粛が求められている今、とても有効な方法でもあると思います。
それは、
【今のこの状況の中に、ポジティブな意味を見つける】
ということです。
大勢の感染者、外出自粛、学校に行けない、仕事ができない、など。この状況において、ネガティブな面なら誰でもたくさん見つけられると思います。
では、皆さんはこの状況から、ポジティブな意味を見つけられるでしょうか。
最近、私はこのような話しを耳にしました。
「今までは勉強が嫌いで、ゲームばかりしていたのだけど、学校が休校になって、どれだけでもゲームができるようになったら、逆にあまりゲームが楽しいと思えなくなった。それで本を読んでみたら、おもしろい本を見つけた」
とても興味深いエピソードだなぁと思います。
きっとこの方は、このような状況だからこそ、ゲームとのつきあい方を改めて見つめ直せたのかもしれません。そして「読書」という行為から、新しい世界を知ったのだと思います。
皆さんの中にも、この状況下で、政治、医療、命、人とのつながり、勉強の意味など、様々なことについて、改めて考えた方も多いのではないでしょうか。若者の中からは、この経験がきっかけで自分の将来の道を見つけたという人も出てくるかもしれません。
そう考えると、この状況にもたくさんのポジティブな面があるのだと、私は思います。ただし、それが何なのかは人それぞれで違うはずです。ぜひ、物事の捉え方を少し変えてみることで、ご自身にとって納得できる意味を見つけていただけたら嬉しいです。
私も、「このような時だからこそ、普段は当たり前だと思っている物事や自分自身について、新たな発見があるかもしれない」という意識をもって生活したいと思います。
そんな気持ちで日々を過ごしていると、少し前向きな気持ちになります。

教員 横尾瑞恵(公認心理師・臨床心理士)
現代コミュニケーション学科(100名/共学)
〇現代コミュニケーション専攻
心理コース/ビジネスコース/観光コース
〇幼児教育専攻
※2年間で保育士資格と幼稚園教諭2種免許の
ダブル取得が可能です。
※児童厚生2級指導員の資格も取得可能です。
〒166-0013 東京都杉並区堀ノ内2-41-15
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