2025.08.04
【児童文学研究会】地域とともに過ごす、夏の子ども食堂
2025年8月2日(土)、NPO法人すぎなみ子どもサポート主催の「子ども食堂」が、東京立正中学・高等学校の教室および食堂を会場に開催されました。夏休み期間中ということもあり、多くの子どもたちとそのご家族が参加し、にぎやかで温かな雰囲気の中で行われました。
今回、児童文学研究会の学生を中心に、イベントのプログラムのひとつとして大型絵本の読み聞かせ、人形劇、手遊び、エプロンシアターなどを披露しました。子どもたちにとって、夏休みの思い出のひとつになればという思いを込めて、事前にリハーサルを重ねてきました。
当日は、急な体調不良などで欠席となってしまった学生も数名おり、出演の予定が一部変更になる場面もありましたが、他のボランティア学生が臨機応変にフォローしてくれ、無事に全てのプログラムをやり遂げることがでました。
困難な状況にもかかわらず、学生たちは互いに支え合いながら柔軟に対応し、チームワークの大切さを改めて実感する機会となりました。
発表では回を重ねるごとに、学生たちの演技や表現にも自信がついてきた様子がうかがえました。声の大きさや抑揚、間の取り方、身振り手振りなど、子どもたちを楽しませるために自ら工夫し、練習を重ねてきた成果が発揮されていました。特に人形劇では、回を追うごとにキャラクターの動かし方にメリハリが出てきて、物語の展開にも自然と引き込まれるような仕上がりになっていました。
読み聞かせでは、大型絵本ならではの迫力と物語の親しみやすさがあり、子どもたちは目を輝かせながら物語の世界に引き込まれていました。特に絵本に合わせて声色やリズムを工夫するなど、学生たちの熱意あふれるパフォーマンスが、子どもたちの集中力をより高めていたのが印象的でした。
発表の時間が近づくと、子どもたちや保護者の方々が自然と集まり始め、「もう始まる?」「あとで戻ってきます!」「何時からですか?」と、たくさんの声が飛び交っていました。また、何度も見に来てくれた子どもたちもおり、期待の声に学生たちも背筋が伸びる思いでしたが、同時にとても励みになりました。
準備を終え発表の前に、食堂で夏野菜がたっぷり入った特製カレーをいただきました。子どもたちも大人も「おいしい!」と笑顔で頬ばっていました。
暑い夏にぴったりの優しい味に、心もお腹も満たされました。手作りのカレーには、主催者の皆さんの愛情がたっぷり込められていたように思います。
美味しいカレーを囲んでの食事の時間は、地域の人々やボランティア同士の交流の場にもなり、温かなつながりを感じるひとときとなりました。
また、普段の学校生活ではなかなか交流の機会が少ない「現代コミュニケーション専攻」「幼児教育専攻」の学生が一つのテーブルを囲み楽しく食事ができたことはとても貴重な時間となりました。
今回の子ども食堂では「子どもたちと触れ合うことの楽しさ」「自分たちの表現で誰かを笑顔にできること」の喜びを実感しました。人形劇や絵本の読み聞かせは、一方通行の発表ではなく、目の前にいる子どもたちの反応やまなざしに支えられているということを改めて感じました。
絵本や人形劇を見る子どもたちの楽しそうな顔や笑顔が心に残りました。このような姿は準備の苦労や緊張も一気に報われた気持ちになります。
児童文学研究会の学生たちには、このようなイベントを通して、子どもたちと直接関わることで、絵本や物語の力を実感するとともに、自分たちの表現が誰かの笑顔につながるという達成感を味わうことができたようです。
今後も、こうした地域活動に積極的に関わっていくことで、子どもたちとのふれあいを通じて成長し続けてほしいと願っています。次回の子ども食堂で、また子どもたちの笑顔に出会える日を楽しみにしています。
最後に、このような機会を設けてくださった、NPO法人すぎなみ子どもサポートの皆様に改めて感謝申し上げます。
学生部
現代コミュニケーション学科(2年制/共学)
〇現代コミュニケーション専攻
心理コース/ビジネスコース/観光コース
〇幼児教育専攻
※2年間で保育士資格と幼稚園教諭2種免許の
ダブル取得が可能です。
※児童厚生2級指導員の資格も取得可能です。
〒166-0013 東京都杉並区堀ノ内2-41-15
TEL 03(3313)5101
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