2025.11.11
高校生が短大で学ぶ「生活に役立つコミュニケーション」
東京立正高校×東京立正短期大学 「出張授業」実施レポート
2025年10月29日・30日、東京立正高校の3年生の皆さんに、「出張授業」を受講していただきました。
今回の授業は、高校と短期大学の教育的なつながりを深めるとともに、生徒の皆さんの学びへの関心をさらに高めていただくことを目的に実施しました。授業は東京立正短期大学の303教室で行われました。
授業テーマ:「生活に役立つコミュニケーション」
生徒の皆さんは、9月に高校の授業「実践生活」で、高知県制作の防災啓発動画『その日その時』を視聴し、防災について学習しました。今回の「出張授業」では、その内容を踏まえ、動画内で描かれていた「避難所でのコミュニケーションの難しさ」に焦点を当てました。
授業は、東京立正短期大学の3名の先生方によるリレー形式で行われ、心理学・保育・環境といった幅広いテーマを通じて、日常生活や災害時における人との関わり方について学びを深めていただきました。
授業内容
横尾瑞恵先生:
「非常時における人の心理」
欲求のメカニズムをもとに、災害時の人の心理状態を理解する講義。
マズローの欲求階層説を軸に、動画内で描かれていた避難所での人の行動と心理について理解し、日頃からの人間関係づくりの重要性について考えました。
鈴木健史先生:
「子どもの安全基地としての大人の役割」
子どもが安心して成長できる環境とは何か、大人や保育者の役割について、講義と演習を交えて学びました。
子どもは「安心」できる環境があるから「挑戦」でる=大人が子どもに寄り添い、見守ることの大切さを考える時間となりました。
中山恵先生:
「環境とは」
左右の手で異なる方法で10まで数えるゲームに挑戦。
その難しさから、避難所には多様な人々が集まることを理解し、そのような場で自分にできることは何か、物的・人的環境の違いや、顔の見える関係性の大切さについて考えました。
高校生の感想から見える“学びの広がり”
■授業後のアンケートでは、以下のような声が寄せられました。
- 「欲求の5段階の説明が分かりやすかった」「自分の生活に当てはめて考えた」など
心理学の学びが日常生活に活かせるものであることを実感していただけたようで、心理学に興味を持つきっかけになったのであれば、私たちとしても大変嬉しく思います。 - 「動画で見た赤ちゃんがかわいかった」「子どもの安全基地になりたい」など
子どもの成長や保育者の役割に関心を持ってくださったことは、教育に携わる私たちにとっても大きな喜びです。 - 「指で数えるゲームが楽しかった」「手話を交えた授業が新鮮だった」など
楽しみながら学べる授業スタイルが、生徒の皆さんの記憶に残ったことがうかがえます。体験型の工夫が、学びの印象をより深めることにつながったのであれば、とても嬉しいです。
■東京立正短期大学に対しては、以下のような感想が寄せられました。
- 「先生が優しくて分かりやすかった」「授業が楽しかった」
- 「心理学や保育など、専門的な内容に触れられて興味が湧いた」
- 「建物がきれいで、落ち着いた雰囲気だった」
高校との違いを感じながら、大学ならではの学びの深さや環境に好印象を持っていただけたようです。
今後も、生徒の皆さんの関心を反映しながら、進路選択に役立つテーマを中心に、出張授業の内容をさらに充実させていきたいと考えています!
【出張授業のご案内】
東京立正短期大学では「出張講座」を実施しています。
詳細は出張講座のページをご覧ください。
東京立正短期大学
現代コミュニケーション学科(2年制/共学)
〇現代コミュニケーション専攻
心理コース/ビジネスコース/観光コース
〇幼児教育専攻
※2年間で保育士資格と幼稚園教諭2種免許の
ダブル取得が可能です。
※児童厚生2級指導員の資格も取得可能です。
〒166-0013 東京都杉並区堀ノ内2-41-15
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