2019.05.30
一人ひとりに寄り添う保育
「保育実践演習」授業レポート
保育者は、子ども理解の上に、子どもの発達や成長を促すねらいや仕組みを基本とした様々な保育の引き出しを持つことが求められます。それは保育者の専門性と呼ばれますが、『保育実践演習』では、保育者の専門性に関する実践や発表を行い、保育者としての「私」の専門性や個性を伸ばしていくとともに、保育者集団としての協働について学びます。
6回目の授業で行われたグループワークの様子を紹介します。
テーマは『気になる子どもの理解と対応』です。
グループワークの流れ
①グループになりテーマを一つ選ぶ
②グループで協力してポスターを作る
③ポスターツアーを行い、良いアイディアにサインする
授業のねらい

- 一人ひとりに寄り添う保育のために様々なアイディアを共有する体験をする
- 保育者がチームとして協働することの重要性を体験する
気になる子ども
○友だちに対して手が出てしまう子
○荷物の整理ができない子
○造形活動に参加できない子
○保育室や園から飛び出してしまう
次に、ツアー形式で各グループのポスターを閲覧して回り、良いアイディアが書かれているポスターにサインをします。
ポスターに書かれた学生の意見をご紹介します
○友だちに対して手が出てしまう子
- 子どもたちとルールを決めて同じことがくり返されないようにする。
- 子どもの感情や思いをしっかりと聴き、受けとめる。
○荷物の整理ができない子
- カバンを掛ける位置にカバンの写真を貼る。荷物整理の順番を保育室内に掲示する。
- 保育者が一緒に荷物整理をする。周りの子どもと一緒に整理ができるように関係づくりをする。
○造形活動に参加できない子
- 材料や道具をわかりやすく、使いやすいものにする。製作の工程を絵で提示する。
- 子どもが自分でできる部分は自分でできるように援助し自信をつけられるようにする。
○保育室や園から飛び出してしまう
- 聴覚が敏感で大きな音が聞こえると感情のコントロールができなくなり、部屋をとびだしてしまう。無理やり参加させるのではなく、可能な範囲で尊重する。
- 走っていっても安心な広いスペースで活動する。
ふりかえりとしてADHD(発達障害)動画により理解を深めて授業は終了です。
担当教員コメント
「気になる子ども」を気にしているのは保育者自身です。大人の都合優先で考えるのではなく、常に子どもの困り感や育ちを見ようとし、個々に応じたより添い方を考えていくのが保育者の仕事です。その際に大切なのは、色々な視点やアイデアを共有し、チームで保育をすることです。今回の授業では、グループワークを通してその過程を体験しました。/担当:鈴木
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