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2025.09.12

沖縄戦跡ツアー

戦争と平和をテーマとする授業「地域研究A」では沖縄戦跡ツアーを実施しています。今年は9月7日(日)~10日(水)の3泊4日で行い、前半2日間に戦跡を回り、後半2日間は自由行動でした。2日間で、読谷村のチビチリガマ、シムクガマ、米軍上陸の地碑、宜野湾市の嘉数高台、糸満市のひめゆり平和祈念資料館などを訪問しました。後半2日間は自由行動。ビーチや水族館に行ったり、ドライブやシーサー作り体験をしたりしていました。
戦後80年を迎え、世界に目を向けるといまだに戦火が絶えません。今回の沖縄戦跡ツアーは、戦跡をめぐることをとおして、沖縄戦の歴史だけでなく現在そして未来社会を考える貴重なきっかけになりました。

嘉数高台公園

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宜野湾市に位置する嘉数高台公園は名前のとおり高台にあります。沖縄戦では、米軍が上陸してきた読谷、嘉手納、北谷から、日本の第32軍司令部があった首里までの間にある高地において激戦が繰り広げられました。嘉数高台から首里まで10kmもありませんが、ここで約50日にわたって戦闘が行われ両軍に多くの死傷者が出ました。
今回は、嘉数高台公園の展望台で米軍上陸地点を臨みながら沖縄戦の状況について学習しました。
また、嘉数高台公園は現在の米海兵隊普天間飛行場を見ることができる場としても知られています。普天間飛行場は住宅地に囲まれた「世界一危険な基地」と呼ばれています。今回は、オスプレイが駐機している状況も見ることができました。

シムクガマ・チビチリガマ

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シムクガマと後述のチビチリガマは、米軍が上陸してきた読谷村に位置する自然の洞窟です。1945年4月1日の米軍上陸に備えて住民はガマに避難していました。上陸が始まると、ガマではパニックが起こりましたが、シムクガマには長くハワイに住んでいた帰国者が2名おり、米軍とすべての避難者の生命を保障するよう交渉しました。その結果、避難者から死者を出すことなく皆助かりました。
今回は、読谷村の知花昌太朗さんにシムクガマとチビチリガマを案内していただきました。これまでは知花昌一さん(昌太朗さんのお父様)や昌太朗さんに個人的に案内していただいていましたが、今年から昌太朗さんは本格的に沖縄戦を伝える活動を始めたそうです。沖縄タイムスに昌太朗さんの活動が紹介されています。
沖縄タイムス(知花昌太朗さんの紹介)
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シムクガマの次に訪れたのが、多くの死者が出たチビチリガマ。チビチリガマに避難していた140名中84名が「集団自決」で亡くなりました。皇民化教育の結果、米軍に捕まることは禁じられていただけでなく、米軍に捕まったらひどい目にあわされると教え込まれていたため、自ら死を選んだのです。とはいえ、幼い子が自ら死を選ぶことなどできず、親が我が子を殺して自らも命を絶つ場面も多く見られたとのことです。中には子どもを殺したが自らは死にきれず助かった者もおり、チビチリガマで起きた出来事は1980年ころまで村内でタブー視され誰も語ろうとしませんでした。しかし、知花昌一さんなどが、戦争を繰り返さないためにもここで起きたことをきちんと調査し後世に残すべきだと主張し本格的な調査が行われ、前述の状況が分かってきました。
チビチリガマ、シムクガマは読谷村観光協会WEBページにも紹介されているので良ければご覧ください。
読谷村観光協会(チビチリガマ、シムクガマ)

米軍上陸地碑

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米軍上陸地碑は読谷村の小さな公園脇の高台にありました。読谷、嘉手納、北谷と続く海岸線は、沖合まで遠浅ですが、ある所から急に深くなっているそうです。そのため、米軍が上陸揚陸艇を接岸するのに最適であり、日本側もここから上陸してくると想定していました。
今回は、米軍上陸地碑の所などから海岸線をながめながら沖縄戦上陸時の状況について説明していただきました。

ひめゆり平和祈念資料館

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ひめゆり学徒隊とは、沖縄師範学校女子部・沖縄県立第一高等女学校から陸軍病院の看護活動に動員された生徒222名、教師18名のことで、最終的に半数を超える136名が亡くなりました。沖縄戦全体では、女子学生・生徒405名が動員され191名が亡くなり、男子学生・生徒は1869名が動員され981名が亡くなりました。
今回は、ひめゆり学徒隊が最初に配属された南風原をとおり、最後の地である南部の海岸までを巡りました。ひめゆり平和祈念資料館では当時の証言も行われており、学生たちは、自分と年齢の近い学生・生徒が過酷な状況で働き亡くなっていったことに思いをはせていました。

自由行動(3日目、4日目)

自由行動は本当に自由。思いっきり楽しんでいたようです。学生の姿を写真でご紹介します。

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