キャンパス通信
2016.12.12
東京立正短期大学50周年記念公開講座を開催しました
日本福祉文化学会全国大会東京大会特別講演
東京立正短期大学50周年記念公開講座
家族にとっての幸せ
-NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」脚本執筆を通して見えてきたこと-
大森美香さん(脚本家、演出家)
10月23日(日)午後、NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」脚本家の大森美香さんをお迎えし、本学講堂で講演をしていただきました。
本学は6月に例年公開講座を開催していますが、今年度は50周年ということで、秋にも公開講座を開催いたしました。今回の公開講座は、10月22日(土)から23日(日)に本学で行われた日本福祉文化学会全国大会と共同開催でありました。
「あさが来た」は昨年秋から今年春まで放送され、NHK朝の連続テレビ小説では、今世紀最高視聴率を獲得し、現在もその記録が破られていない作品であります。本学で講演をいただいたすぐ後にも、「東京ドラマアウォード2016」作品賞<連続ドラマ部門>グランプリに『あさが来た』が輝きました。また、大森美香さんの造語でヒロインあさの口ぐせ「びっくりぽん」は2016年流行語大賞候補にノミネートもされました(おしくも受賞は逃しましたが)。
「あさが来た」の主人公のあさは、幕末、明治、大正の時代に生きた女性、広岡浅子がモデルでした。広岡浅子は、時代に先駆け、銀行や生命保険会社を設立し、後には日本最初の女子大学の設立に尽力しました。単なる女性の生き方だけでなく、家族のあり方、人間にとっての幸せについて私たちに考えさせてくれる作品でもありました。
前段が長くなりましたが、その脚本家であります大森美香さんからは脚本執筆を通して気づいたこと、ドラマ作りの裏話、自身が脚本家になるまでのことなど、語っていただきました。
講演を聞いた本学の学生からは以下のような感想がありました。
・脚本家になるまでの経歴が変わっており驚きました。
・(大森さん)自身もいろいろなことに挑戦してきたことが分かった。
・脚本家になった理由がとてもシンプルで、夢をまっすぐ追いかけていった方だと思った。
・やりたいことをやる、やれるように頑張ることはとても大切。
・脚本家の仕事内容とその大変さ、楽しさを感じた。
・一つのドラマにするには伝えたいことで絞り込むことが必要であると感じた。
・伝えたいものを伝えるために対照的な姉、支えてくれる人、刺激をくれる人などを描いていることが分かった。
・あさにとっては、裏で支える旦那の存在が大事だと分かった。
・家族のあり方はその家族にあった形でいい。
・女性だけではなく、みんながみんな少しずつ支え合っていくことが大切。
・相手を思いやるのが大切。家族がとても大事。
・相手を思いやる、声をかけることができるのが、家族だと感じた。
・相手を思いやる気持ちで、支えたり支えられたりできると分かった。
・身近な人や事柄を大事にしていきたい。
・すばらしい作品を書いた脚本家の方のお話が聞けて良かった。
家族にとっての幸せは、それぞれの家族でそれぞれ違いがあってよいこと、「相手を思いやる」「支え合う」「感謝する」中で、それぞれの生き方を尊重することが大切であることを強く感じることができました。 参加して下さった地域および学園関係の皆様、共同開催をしていただいた日本福祉文化学会の皆さま、そして多忙であるにも関わらず講演を引き受けてくださいました大森美香さんに感謝いたします。ありがとうございました。(前嶋元)
家族にとっての幸せは、それぞれの家族でそれぞれ違いがあってよいこと、「相手を思いやる」「支え合う」「感謝する」中で、それぞれの生き方を尊重することが大切であることを強く感じることができました。 参加して下さった地域および学園関係の皆様、共同開催をしていただいた日本福祉文化学会の皆さま、そして多忙であるにも関わらず講演を引き受けてくださいました大森美香さんに感謝いたします。ありがとうございました。(前嶋元)