受験生の皆さんの不安を解消します!
column01 私が短期大学を選んだ理由
column02 Rittanの良いところ
column03 在学生からのメッセージ
column04 Rittanを選んだ理由
column05 ピアノ経験なしでもOK
column06 楽譜が読めるようになる方法
column07 公務員(保育職)になるには
column08 経済学の魅力
column09 短期大学と専門学校の違いとは!?
column10 絵本の魅力
column11 社会学の魅力
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住まいのご紹介
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在学生に聞きました!明らかな誤字以外は修正していません。
(1年幼児教育専攻)
2年で資格が取れ、就職ができるから
2年で免許を取得できるなら、4年かけていく必要がないと思ったから。
専門学校か短大か考えたときに、なんとなく自分は短大の方がいいと感じたから。(特別な理由はない。)
4大に行く必要を感じなかった。
学費などを比較して短大に決めた。
私は、将来なりたい職業が決まっていたので、短期間で専門的なことを学びたいとおもったからです。
資格が早く取れるのと、部活動があるから。
お金がかからないから。
早く資格を取って就職したかったから
保育の資格を早く取りたかった。
オーキャンに来た時、何より先生方が本当に優しくて丁寧だったから。(1年現代コミュニケーション専攻)
- 4大を目指してたが合格しなかったので編入を目標に頑張るため
- 4年制大学に編入ができるから
- 学費、2年制
- 四年制大学に行けなくなり、編入に興味を持ったから。
- 私は飽き性の性格で大学って考えると4年間も通える自信がなかったこと。
- 専門学校だと専門的なことしか学ばなくて将来の夢が通ってる最中に変わってしまったらどうしようと不安に思ったから。
- 社会人としてのマナーを学んだ上で早く就職することが出来るから。
- 就職に関しての準備が手厚いから
- 進路を決めるまでにやりたいことが見つからず将来の夢を見つけるために四年制大学に通うのは時間とお金がもったいないと思ったから。
- 短大なら進学したいと思ったら編入できるし、働きたいと思えば就職するという選択ができるから。
(2年幼児教育専攻)
- 2年間で保育士免許、幼稚園免許を取得できるから。
- ここの短大は、ほかの短大よりもさらに人数が少なく、なにか困ったことがあった時に、親身になって相談に乗ってくれそうだと思ったから。
- 高校の担任の紹介
- 早く現場にでて主体的に動き経験することができる。
- 早く就職したかったから。
- 大学より早く現場の保育を知ることが出来、専門学校と違い、保育だけではなく基礎教養も学習することが出来るため短期大学を選びました。
- 短期集中で学べるため。
- 二年間で、資格が取れるから 保育者になるために2年で十分と周りの人が言っていたから。また、専門学校だと進路変更のときに難しそうだったから。
- 幼稚園教諭と保育士資格の両方を取得したかったから。また、2年間という短期間で資格取得が可能だから。
(2年現代コミュニケーション専攻)
- 2年間で学べ、就職や編入ができるため。
- お金の問題と、心理学という専門的な知識を学べるという事と、距離的な問題。
- 学費が四年制大学の半分なため 四大よりは学費が抑えられるから。
- 資格を多くとれる印象があった。
- 就職か大学に行くか迷っていて、短大なら2年間学んでその後就職するか編入するか選べるから。
- 専門的な知識を身に付けた上で、早く就職できる
- 大学に進学、または就職という選択肢が複数ある状態で、余裕を持ち、学びたかったから。
- 短期間で教養を身に付け、早く社会に出られるから。
- 短期間で卒業できる。
- 大学より学費の負担が少ない。
- 資格の勉強などがあり、就職率が高い。
- 短大から四年制に編入できることを知ったため。
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在学生に聞きました!明らかな誤字以外は修正していません。
(1年幼児教育専攻)
- 自然に囲まれている。
- 少人数での授業 少人数制でクラスがあるので、先生に相談したり困ったことがあったりしたら質問しやすいような環境だと思います。
- 少人数制のところ!
- 先生が優しい。
- 教務の方々が親身になって丁寧に答えてくれる。
- 実習担当の先生方もわからないところは丁寧に教えてくれる。
- 先生方の雰囲気がいい。
- 先生と学生の距離が近い。
(1年現代コミュニケーション専攻)
- 多くの専門科目がある・先生方が手厚い指導をしてくれる
- アットホーム
- コースに縛られず、幅広い分野で学ぶことができる。
- 資格取得のためのサポートを先生方が丁寧に指導してくださる。
- 先生との距離が近い、短大で心理学が学べる
- 先生方がとても優しく、どんな話にも親身になって聞いてくれる。
- 先生方が話しやすい
- 選択科目の幅が広くて、各科目の先生方が優しく質問しやすい。
- 先生だけではなく事務の方まで先生のように優しく、アットホームな感じで関わることができ、安心出来る。
(2年幼児教育専攻)
- アットホームなところ
- みんなおもしろい
- 集中して自分のやりたいことに向き合える。
- 少人数 少人数で、先生に質問や相談がしやすい
- 少人数でアットホーム
- 先生と生徒の距離が近く相談しやすい
- 少人数で担任制なところ。
- 少人数なのできめ細かい教育が受けられる点
- 先生たちが優しくてフレンドリー。
- 困ったらすぐに助けてくれる。
- 一人暮らしの人向けに防犯・防災対策の講座を開いてくれる。
- カウンセラーの先生めっちゃ優しい。
- 先生になんでも相談できる。
- 人数が四年制大学と違い少ないから、色んな人と友達になったり、話したりする機会が多い
- 先生方が親切。
(2年現代コミュニケーション専攻)
- 先生方がとにかく優しい
- 行事が豊富
- ゼミの先生のサポートが良い
- 学校全体の学生数が四大に比べると多くないから、困ったことや意見について先生から返答を貰いやすい。
- 少人数制のため学生とコミュニケーションが図りやすい
- 少人数制の授業のためしっかり授業に集中して受講できる
- 先生と学生の距離が近いため話しやすい
- 心理学や社会学、経済学からビジネス関係など幅広く学ぶことができるため。
- 先生が親身になって話を聞いてくれる
- 先生との距離が近いので質問や相談をしやすいところ。
- 先生に頼れば、高校時代のように親身になって助けてくださる所、資格を沢山取れる所、頑張ればしっかり努力を認めてくれる所です。
- 先生の面倒見がとても良い
- 先生方と距離が近いため、相談がしやすいところ。
- 雰囲気が良い。
- 学内が綺麗。
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(1年幼児教育専攻)
- あまり不安になり過ぎずに、自分が本当に行きたいと思える学校を見つけてほしいです。
- 東京立正短期大学に入ろうか迷っている方や興味がある人は、一度、オープンキャンパスなどに参加してみて下さい。
- 敷地内にある高校から上がってきた者です。学校に入って欲しいからではなく、本心で言いますがどの二年制の学校よりとてもいい学校だと思います。
- 学校に対して不安や不満を持つのはどこも一緒なのではないかと思いますが、不安なことはすぐに先生や教務の方々に相談するととても親身になって話を聞いてくれます。
- わからないことを聞くことは悪いことではないと言葉にして伝えてくださる先生方がいらっしゃる学校です。
- 保育は簡単そうに見えて、学生のうちからとても大変なことを感じます。
- 四年制大学よりたしかに、忙しく実習が終わったと思えばすぐ次の実習の準備など色々と大変なことはありますが保育士の免許、幼稚園の先生の免許を2年ですぐにいい環境で取りたいと考えている方は東京立正短期大学に入ることを是非考えてもらいたいです。
(1年現代コミュニケーション専攻)
- 緊張等があると思いますが、是非1度気軽にオープンキャンパスに来てみてください。その際には私たちスタッフ学生が全力でサポート致しますのでご安心ください。
- 進学、就職で悩むことが多いかと思いますが学校の先生や友だちに自分が思っている悩みを打ち明けてみてください。
- 時にはリラックスさせて心を落ち着かせてみてください。
- 自分の夢を自分の手で掴み取ってください。 応援しています!!
- 合格することが第1ですけど、万一落ちてもどうにかはなるので頑張ってください
(2年幼児教育専攻)
- 2年間で保育士免許、幼稚園教諭二種免許を取得できることはとても良いです。
- 2年間で5回の実習がありますが、実習に行くまでにも先生方がサポートしてくれます。
- アットホームで楽しい学校です
- 楽しいよ〜
- 先生たちはみんな優しいので安心して入試に臨んでください。
- ピアノ初心者の人でも全然大丈夫です!
- 大学は将来に直接関わってくるので、学校選びは慎重にすることが大切だと思います。
- 男少ないけど面白いよ。
- 土曜日に授業がないのはとても楽です!
- 未来に向かって頑張ってください。
(2年現代コミュニケーション専攻)
- とにかく優しい先生ばかりです。サポートをしっかりしてくださり安心できると思います。
- 今はやりたいことや興味のあることがないという方もいらっしゃると思いますが、立短は「心理」「ビジネス」「観光」3つの分野の勉強ができることが大きな魅力です。1つでも興味のある分野がありましたら、ぜひ入学を検討してみてほしいです!
- 就職に向けての活動や編入に向けての勉強がとてもしやすく、先生方も親身になって協力してくれます!また少人数のため友達も作りやすいです!
- 悩んだ分だけ、楽しい人生が待っています。
- 自分がなりたいものが最初から決まっている人はほんのひとにぎりです。何に興味があって、何が好きなのか、些細なことでも自分のことをよく知るところから、始めてみるときっといい選択ができるのではないかと思います。
- 高校時代を思う存分楽しんでくださいね。
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公立と民間(社会福祉法人)は、どう違う?
保育園には、公立(杉並区立**保育園など自治体が経営)と民間(**社会福祉法人などが経営)のものがあります。
公立の保育園に正規職員として就職することには、どのような利点があるでしょうか?- 保育士の数や人員構成・園の設備などが整っていて、経営が安定しています
- 保育士の研修制度も充実していて、確実にキャリアアップしていけます
- 公務員として身分が守られ、公的基準による給与も保証されます
- 福利厚生が充実。休日出勤の代休、産後の育児休暇(3年まで)が保証されます
幼児教育専攻課程からは、毎年公務員試験合格者が出ています。
本学は、幼児教育専攻(2年課程)で、保育士と幼稚園教諭2種の資格を取得できます。
保育園(保育所)から子ども園に移行する自治体も増え、保育職には、保育士・幼稚園教諭両方の資格が必要とされることが多くなっています。
公務員(保育職・福祉職)受験のための筆記試験対策講座(講習)
東京立正短期大学では、受験対策講座の講師を外部から招き、保育職の公務員採用試験を受験する学生を対象に講習を行っています。1年次の春休みに「専門教養(保育)」、2年次の5月に「一般教養」の受験対策講座を開講しています。このため、自分で学習するだけでなく、傾向と対策を踏まえて効率的に学習をすすめることができます。
学校から受講料補助があります。
就職希望地で実習できる
東京立正短期大学は、学生の希望する保育園・幼稚園で実習を行っています。
自宅が東京から離れている場合、地元で就職を希望する場合は地元で、東京に就職を希望する場合は東京の園を選んで実習します。地元にしても東京にても、受験希望自治体の保育園で実習すれば、その地域の保育の様子もわかり、また、実習生として知ってもらえることは、就職試験の2次試験以降に有利です。
保育者としての自分の適性・保育観に目を向け、考えを深める
作文・小論文はもちろん、採用選考申込書を作成するには、自分の長所・短所、目指す保育について考えを深めていくことが必要です。まずは自分で考え、アドバイスを受けることで保育者としての自分の適性や保育観に気づき、考えを深めていくことができます。
「保育者としての自分」に目を向けて考えを整理しておくことは、面接の際に筋道立てて自分の考えを話すことにもつながります。
専攻科では、「キャリア形成」「教育心理学Ⅱ」の授業を通して、保育者に求められる資質、子ども観・保育観、自分の性格の特徴と保育者としての適性、目指す保育者像など、「保育者としての自分」について学びの幅を広げています。
模擬試験・作文模試
幼児教育専攻の学生には、就職支援の一環として、無料で保育士採用模擬試験・作文模試を行っています。
模擬試験は、一般教養試験・専門教養試験の2科目なので、専門科目の学習が進んでいる2年次学生および専攻科学生を対象として実施しています。
作文模試は、1年次はまず保育者としての自分を考える題材、2年次・専攻科は保育の専門知識をもとに考える題材、と内容を深めていきます。添削結果も返却されるので、自分の作文についての実力を知るだけでなく、具体的な改善点を踏まえて就職に備えることに役立ちます。
東京立正短期大学では、小規模校ならではの個別のサポートをしています。
受験先の選択から始まり、受験書類の作成、試験対策と、順を追ってサポートします。
☆ 受験先の選択 ☆
公立の保育所(保育園)に正規職員として採用されるためには、自治体(**市や**区など)ごとに実施される「保育職(福祉職)」の採用試験を受験し合格しなくてはなりません。
自分の生まれ育ったところ、現在住んでいるところ、自分がやりたい保育をしているところなど働きたい自治体を絞り、受験する年に募集があるかどうか、保育職で何人募集するのかなどを調べます。
出願時期は自治体によって若干異なります。臨時の募集がある場合もあります。
就職部では、東京都内(23区)の募集状況を一覧にして知らせるほか、個別の相談に応じて受験する自治体について調べたり、一緒に考えたり、相談に乗ったりしてくれます。
☆ 受験書類の作成 ☆
公務員を受験する際には、採用選考申込書(一般企業でいうとエントリーシート)、作文、小論文などを提出します。
受験する自治体の特徴に合わせ、自分の長所・目指す保育をどのようにアピールするか、作文や小論文の指導など、きめ細かく教職員がサポートします。
☆ 1次試験 ☆
筆記による学科試験(5つの選択肢から選ぶ方式)があります。
内容は自治体によって異なりますが、「一般教養」および「専門教養(保育)」です。受験先の科目の得点配分や自分の得意不得意分野を考慮して、効果的に得点を伸ばすための学習計画を立てることをサポートします。
一般教養の中で、考え方のコツがわかると溶けるようになる分野(数的理解・判断推理など)の勉強会や、専門科目に関する質問など、個別のサポートも充実しています。
学科試験(特に一般教養)の内容は、難易度が低くなる傾向があります。1次試験の学力より、保育者としての資質(実技試験・面接・作文)を重視する傾向がみられます。
本学でも、複数の自治体の1次試験に合格する者も数人いて、1次試験合格者は増える傾向にあります。
1次試験に合格すると、実技試験や面接試験に進みます。
☆ 実技試験・面接試験 ☆
実技試験は、ピアノ・手遊び・絵本の読み聞かせなどです。
目の前にいる試験官を子どもに見立てて、“保育者”になり切って実演します。
(具体的な内容は、受験する自治体によって異なります)年齢に応じた絵本の選び方や実技のポイントなど、試験内容に沿ってアドバイスし、実際にやってみて、試験本番に備えます。
面接試験も、希望者には昼休み・放課後などに個別に模擬面接指導をしています。
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06. 短期大学と専門学校の違いとは??
皆さんは、短期大学(以下、短大)と専門学校(以下、専門)の違い知っていますか?
特に進学を考えている方やその保護者様は、短大や専門の違いについて疑問に感じているのではないでしょうか。
そこで今回は、短大と専門の違いを説明していきます。大学や短大は、学問の理論を学び、研究を行う教育機関
短大の個性・特色は、地域の身近な高等教育機関として、短期間で、大学としての教養教育やそれを基礎とした専門教育を提供する教育機関です。それに対して専門は、実践的で専門的な勉強や実習を行って社会に出てから即戦力になれるような人材を育成する場所です。
短大と専門を卒業した場合は、学位は?履歴書には書けるの?
短大は、2005(平成17)年に諸外国と同様の「短期大学士」の学位を授与する制度が創設されました。そのため、学位としての「短期大学士」を履歴書へ記入することができます。一方で専門(都道府県知事の許可が降りている専門学校)は、卒業することで「専門士」の称号を取得することができます。「専門士」も履歴書等に記入可能です。どちらも一緒で名称が異なるだけかなと思いますよね。大きな違いは、国際的通用生のある大学(短大)過程を修了した知識・能力を証明するものが学位です。称号は、学位とは異なるため、同じ2年間を学んだとしても現時点で国際的に通用とは言えない状況です。
少人数制でサポートが手厚い
「学校の職員室等に入りにくい・他の先生の前で話すのが恥ずかしい」等と感じている生徒さんもいらっしゃると思いますが、短大は、各研究室に先生がいます。研究室は、基本的に小部屋のため、学問の相談から学生生活まで、周りに遠慮せずに先生と話すことができます。
また、東京立正短期大学の場合は、少人数・クラス担任制のため、先生と学生の距離が他校と比べ近いです。短大や専門進学で迷っている方は、一度オープンキャンパスにご参加ください。
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高校生のみんなに、社会学の魅力をどう伝えたらよいか、ずっと考えてきた。
そして、一つのヒントが見つかった。
社会学の魅力は、「社会のことがよくわかるようになる」、ではない。
答えは全く逆だ。
社会学をやると、社会の謎が深まる。
社会がよくわからないのが、社会学だ。
でも、それの一体どこが魅力的なのか。
よくわからないから教えて!と思っている人には、社会学は魅力的に映らない。
よくわからないから面白い!と思える人には、社会学は魅力的に映る。
日常生活を振り返って、眺めてみよう。
よく考えれば不思議だ、謎だと思えることを、君は見つけられるだろうか。
たとえば、慣れた教室での君、友だち同士といるときの君、部活をやっているときの君、電車内など見知らぬ人ばかりの中に一人いるときの君、バイト中の君、家族と一緒のときの君、入学式でまだ誰も知り合いがいないときの君……君という人間は同じなのに、同じ言動や行動が受け入れられることもあれば、変なヤツ、非常識とみられてしまうこともある。君自身、一緒にいる人が変われば、言動や行動を変えると思う。
でも、なぜそうするのだろうか?
知り合いであるか否かという理由だけじゃないはずだ。相手によって、環境によって、状況によって、所属先や役割のイメージなどによっても、君に対する信頼度が変わり、君という人間はまったく別人となってしまう。君自身が意図的にそうしているというより、「社会」によってそうなってしまうことの方が多い、というのが実情のはずだ。
社会学は、そこに注目する。「ここで圧倒的に大切な事実は、この世界が「他者」で成り立っているという点だ。社会を考えるときには、必ず「他者」を見つめなければならない」。
他者は「他の者」と書く。自分とは考え方が異なり、違う意見を持つ「違う他の者」(の集まり)というのが一般的な「他者」のイメージだ。日々の経験からしても、一人として全く同じ人がいない。複数の人びとの意思や思いが交錯しながら、この世界は成立しているようだ。
ここで、社会学ならばこう思う。「てんでばらばらなはずなのに、社会が成り立っているのは不思議だ」と。社会学は、社会の成り立ちが謎だと思うことから出発する。
社会はどうすれば成り立つのか?
社会はどのようにして成り立っているのか?
社会学的なこの問いは、誰もがその存在に気づいているわけではない。人が、社会を謎だと思わないで生きていることは、大いにあり得るからだ。
君も今日までそうだったかもしれない。日常生活に何の疑問も持たず、社会の成り立ちを考えずに済ますことができる人生は、それはそれで幸せなことではある。でも、この人たちに社会学は始まらない。
反対に、たとえば今現在、不幸にも混乱した状況に巻き込まれ、自分の意思ではなく社会の謎に投げ込まれてしまったとき、その人たちの人生の中で、社会学は始まる。
もちろん、今日この文章に出会ったことがきっかけで、社会の謎に気づいてしまい、社会の不思議さが気になり、面白いと感じ、自分の意思で謎に飛び込んでみたとき、魅力ある学問として社会学は始まる。
謎を謎として受け止めている社会学は、「当たり前」を疑ったり、「そもそも…」と問いかけたりするのが好きだ。それは「社会」には、絶対的な正しい一つの姿があるわけではなく、その成り立ちは常に「他でもあり得る」可能性に開かれているからだ。たとえば、時代や地域や習慣が異なれば、「社会」の成り立ちが異なるとイメージできるだろう。つまり、私たちが「社会」と呼んでいるものは、常に限定的な「とある/この社会」として見つめなければならないのである。
そこで社会学では、研究に取り組む姿勢として、観察によって集められた事実から帰納的に、「とある/この社会」の成り立ちの謎を説明=実証しようとする学問的精神を貫いている。そのため社会学は、社会科学に分類される他の学問と比較しても、「観察する」ことを大事にしている学問なのだ。
では、ここでちょっとだけ、「社会」の謎を垣間見てみよう。
大人になっても働いていないことは、君たち若者の間でも否定的に受け取られている。20代から30代にかけて「いい大人の年齢」に達していたら、多くの人が働いている(学校に行っている)平日の日中に、軽装でふらふらと外出するのをためらったりする。働いていない(のではと疑われる)ことに引け目を感じていて否定的なのは、「世間の目」が気になるからだと言われている。
でも、「世間の目」って、誰の目のことだと思う?
「世間」は、具体的な名前を持つ「どこの誰だ」とは言えない相手なのに、多くの人が無視できないでいる。だから、「目を持つ世間」を、単なる想像の産物にすぎないとは言い切れない。
「世間の目」のような姿で立ち現れてくる「それ」は、集合的な他者で成り立ち、個々人の行動を拘束する存在だと意識される。このことから、「それ」は「社会」に違いないと、社会学は考える。
この「世間の目が気になる」のと似たような表現に、「社会に出るのが嫌だ」「社会に出るのが怖い」というものもある。その表現にある「出るのが嫌だ/怖い」のは、自室の扉を開けて外出し、公共空間に出ることへの嫌悪あるいは恐怖という意味合いは薄い。
「社会人」という日本独特の表現が意味しているように、その「社会」もまた働く行為と関係している。しかし、アルバイトのような一時的で嫌ならいつでも辞められる気楽さは、そこになさそうである。労働が本業かどうか(正規労働者かどうか)が、その「社会」の指標になっている感じがする。
では、労働が本業の社会人は、その「社会」から何を求められているのだろうか?……
「社会」の謎に迫るためには、こうやって段階的に「問う作業」がとても大切だ。そして、よく問いを吟味して、問いにもとづいて観察し、発見したことを記述する。社会学が実践することは、これに尽きる。
それだけ?という声が聞こえてきそうだ。
でも、つまらないと思わないでほしい。
謎であった「社会」の、「記述できる何か」を見つけることは、簡単に誰かに教えてもらったり、ちょっと調べて分かったりするものでもなく、すべて君の好奇心に基づく問いと観察と発見に委ねられている。つまり、社会学を真面目にやると、君にしか見つけられないし、君にしか書けない「社会的な何か」にたどり着く。
だから、問いから観察→発見→記述と進むためには、どこに/何に注目して観察するかが大切になってくる。それが「視点」と呼ばれるものであり、その「目の付け所」で君の社会学的なセンスが問われる。
そうだ、社会学の魅力の一つは、問いを立てたり観察を続けたりしていくほどに、君の「社会学的なセンス」が磨かれていくところにある。社会学の訓練を続けていけば、謎に迫る「社会の記述」にも、君のオリジナリティが発揮されていくことになる。
今回は、「社会に出るのが嫌だ」「社会に出るのが怖い」というときの、その「社会」を記述するために、「求められているものは何か」という問いを立てみた。立ててみたときに、君は一体、どんな「目の付け所」で何に注目して観察していくのか、ということを次に考えてみてほしい。
そしてその視点から、実際に「社会的な何か」を観察してみてほしい。
何か見つかったら、それを書き留めておくことだ。できれば、他の人に説明ができ、相手が納得するような材料をいくつか集めて、じっくり考えて書いてみるといい。
それが、社会学の研究というやつだ。
最後に、もう一度。社会学の魅力をまとめておこう。
社会学は問いを大切にする学問だ。
社会学は観察の学問だ。
社会学は発見の学問だ。
君たちにとって、社会学が「魅力ある学問」として始まることを願っている。
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本学には学生寮がありません。学生会館,本学最寄り駅の住宅斡旋店をご紹介しますので参考にしてください。