2019.12.26
療育の発祥の地- 心身障害児総合医療療育センター - へ行ってきました!
2019/12/3に幼児教育専攻の一年生は、社会的養護Ⅱの授業の一環として、医療型障害児施設を訪問しました。
保育士になるには、保育所での実習のほかに、乳児院、児童養護施設などの養護系施設、児童発達支援センター(医療型・福祉型)、障害児入所施設(医療型・福祉型)など障害系施設での実習に必ずいきます。
今回の訪問の目的は、児童福祉施設であり、医療法上の病院である障害児入所施設(医療型)の役割と機能について、講話と見学を通して、理解を深めることです。
今回訪問した施設は 心身障害児総合医療療育センターです。ここは、設立者の高木憲次線先生が提唱された医療と教育、保育を一体的に行うという「療育」の発祥の地とされています。
●講話●
浦野泰典線先生(整肢療護園)にしていただきました。
(以下、学生の感想から抜粋)
- 施設見学の集合時間に、学校から施設に帰ってくる小学生の子どもたちを見ました。講話を聞いた時に「そうだ、ここが帰ってくる家なんだよな」と実感しました。
- 心身障害児総合医療療育センターでは、いろいろな病棟があって一つ一つの棟がどんな子どもを預かっているのかが知れた。
- 整肢療護園にはⅠ病棟(手術入院)、Ⅱ病棟(家庭の事情で入所)、Ⅲ病棟(親子入園、緊急入所)と分かれており、それぞれ事情が違う子どもが入所していることを知りました。Ⅲ病棟では親子(主に母子)入園というのを行なっていることを聞き凄いと思ったし、初めて聞く言葉でした。また、成人の方が亡くなるまで入所されているむらさき愛育園という施設もあると聞き驚きました。入所待ちもかなり多いことを知りました。
- 整肢療護園は病棟ごとに分かれていて、II病棟(虐待などの理由で入所)で長くて16年間いる方のお話をお聞きしとても驚きました。
- 病棟にも様々な種類があって、病院にずっといても週末には家に帰ったりもする子どももいれば、逆に帰れない子どもがいることもわかりました。
- 療育とは、何かという部分から施設の仕組みについて分かりやすく知ることができました。内部に様々な機関があり、こんなに多くの方々が入所していて、多くの職員の方々が関わっているんだと、人と人がつながりチームで支援している様子が分かりました。
●見学●
浦野先生と岩澤正仁先生(むらさき愛育園)にご担当いただきました。
(以下、学生の感想から抜粋)
《環境構成について》
- 施設の中(廊下や部屋、エレベーターなど)は絵が描いてあったり、作品が置いてあったり、全体的にかわいく飾られていた。子どもが和むような作りになっていました。
- 手術の前に乗るエレベーターには側面と天井に絵が描かれており、リラックスしてもらえるような配慮があり、子どもに寄り添っていて、いいなと思いました。
- クリスマスなど季節にそった飾付けをしていて、とても気持ちがワクワクしました。
- 子どもが作った作品が飾られていて、こんなにすごいものを作ることができるんだと驚いた。
- 職員手作りの熊のぬいぐるみがあったり、絵が描かれていたりしました。
- おもちゃを借りられる場所(おもちゃライブラリー)もあっておどろきました。
《子どもたちの生活の様子》
- 施設見学では説明をしてもらいながら、子どもたちの様子を見ることが出来たり、お部屋の様子を見ることが出来て、とても貴重な経験をすることが出来ました。
- 利用する子どもの生活の様子が見られて良かったです。職員の方も笑顔で子どもと向き合っていていいところだと思った。
- 施設にいる子どもたちはここが生活の場で、テレビや勉強、食事などをしている姿が見られた。本当にありがとうございました。
- 施設を見学させてもらい、障害のある子どもの中でも、一人一人個性があって全然違うと思いました。
- 気になって歩いている子ども、顔だけふりむいてみている子ども、挨拶をしてくれる子ども、沢山の個性豊かな子どもたちを、この短時間で見ることができました。
- 障害があってもなくても子どもはみんな同じでかわいいと思いました。
- 見学すると子どもたちはすごく元気で可愛くて私たちが元気づけられました。
- スケジュールも曜日ごとに決まっていてすごいと思いました。挨拶をしてくれる子どもがいて、かわいいなと思いました。
- 自分でお風呂に入ることができる子どもは一人で入らせてあげたり、シャンプーを個人用のものがあったりと、本人の気持ちを大事にしているんだなと感じました。
≪療育について≫
- 一人一人の発達に合わせた療育を心がけていることを知り、センターの一人一人の子どもへの温かな気遣いが分かった。
- リハビリテーションをしたりする施設などいろいろな施設があるとわかった。療育により、入所当初、立てなかった子どもが立てるようになり、走れるようになるなんてとてもすごいと思いました。
- 様々な部署が一体となっている施設のため、さまざまな障害に合わせた支援ができると思った。様々な職種の方たちが協力して運営を行い、障害の方々によりよい生活を提供していると感じました。
- 子どもたちひとりひとりに合ったケアや療育をすることが大切だと思いました。そのためにも障害についても詳しく学ぶ必要があると感じ、もっと障害について勉強したいです。次はもっとゆっくり見学したいです。
このように多くの貴重な体験をすることができ、様々な気づきを得たようです。
施設見学が終わる頃には夕焼け空になっていました。
ここの施設では卒業生が2名働いています。
先輩たちが、活躍している姿がみられたり、話として聞けたことも学生にとっては良い刺激となったようです。
浦野先生、岩澤先生をはじめ、施設を利用している子どもたち、施設の職員の方々、お忙しいところ、施設見学を受け入れていただき本当にありがとうございました。
前嶋
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