2022.04.08
2021年度 幼児教育専攻 卒業生のあしあと
この3月に幼児教育専攻を卒業した学生は、コロナ禍で入学し、制限された中で、学校行事、課外活動、授業・実習等に取り組んでくれました。入学から卒業までの「あしあと」を整理したものが次の表になります。
※授業最終日頃にゆかた等を来て1日過ごし、放課後には地域の子どもたちを招待し、夏祭りを実施するもの。
ほとんどが、【中止】や【web】となり、対面での機会がほとんどとれなかったことがとても残念に思います。しかしその中でも、感染症対策をしながら、実習に、課外活動に励んでいる学生の姿がありました。対面での機会をどうにか作れないかと模索し、学生と教職員、関係者のみなさまのご協力で実現したものもいくつかあります。今回は、その一部を紹介されていただきます。
【施設実習に代わる演習】
コロナの影響で、昨年度に続き、9月に実施予定の施設実習が中止になった学生が多数出ました。そこで、学内教員だけの演習授業にとどまらず、実習実施予定の施設の職員との特別授業(zoom)、杉並の福祉関連の現場へ足を運ぶ実地研修を感染症対策を徹底させて実施してきました。
<特別授業> 2021年9月13日〜16日
実習予定の施設の実習担当の職員にご協力いただき、オリエンテーション等で使用する施設紹介の資料をお送りいただき、それをもとに、学生が調べ学習をしました。また、同種別の施設実習で遭遇する仮想事例について、自分ならばどうするか、事前に考える時間を作りました。その上で、実習担当の職員のご協力のもと、わからないところの質問、事例についての意見交換等を行いました。
<実地研修> 2021年9月〜2022年2月
実地研修では、福祉芸術支援協会、医療的ケア等重度の障害のある子どものいる親子の会であるNPO法人「みかんぐみ」の地域活動を中心にボランティアとして学生が協力をさせていただきました。
○9月19日 Village Seven Performance 2021〜この闇を抜けて(主催 福祉芸術支援協会 後援 杉並区)○
まず、ZOOMによる事前準備会(イベントのねらい、当日の流れの確認の共有等)を実施しました。その上で、当日は、午前中に会場設営、座席消毒、ソーシャルディスタンスを取るための張り紙、ポンダンスのポンポンづくりを行いました。午後の開場時間になってからは、座席までの案内を行いました。終了後は座席消毒、会場片付け等を行いました。
1999 年に杉並区の障害者福祉関係に勤務するメンバーで活動を 始めたヴィレッジセブン。 障害の有無にかかわらず楽しめるコンサートを続けています。 余暇を過ごす場を見つけるのが困難な方に、感染拡大防止策を講じた上で 私たちの音楽を楽しんでいただけるライブを開催します。 昨年より加えたホーンセクションのアレンジも一新し、より豊かになった アンサンブルでお届けします。 公演途中の入退場は自由ですので、ご自分のペースで参加してください。 自由にならない時間が長く続いていますが、この闇を突き抜けていこう ! |
○11月1日 「あまのがわ」上映会と監督によるフリートーク(主催 特定非営利活動法人みかんぐみ 後援 杉並区(杉並区新しい芸術鑑賞様式助成事業)○
開演前は、会場設営、座席消毒、ソーシャルディスタンスを取るための張り紙貼り付けを行いました。開場時間になってからは、座席までの案内を行いました。終了後は座席消毒、会場片付け等を行いました。最後にわずかな時間でしたが監督との交流をする機会も持てました。
《映画「あまのがわ」》母と2人で暮らす高校生の琴浦史織(福地桃子)は、大好きな太鼓を母(生田智子)に反対され、母との関係性が上手くいかず、不登校になっていた。母も家も友達との関係も、全てが嫌になってしまった史織は、次第に心を閉ざしていく。ある日、祖母(水野久美)のいる屋久島を訪れた史織は、そこで1台のロボットと出会う。会話ができるAIロボットに興味を示し、自分の心の内を吐露していく史織。ロボットとの不思議な交流の中で、やがてロボットは史織にとって唯一心を許せる友達になっていく。一方、交通事故で半身不随になってしまった鷲尾星空(柳喬之)は、病室の中で生きる目的も見失い、空虚な日々を過ごしていた。そしてそんな星空の様子に心を痛める母(杉本彩)。心を無くした史織と、身体を無くした星空には何の接点もないはずだったが…。そして、いつも史織と一緒に過ごしていたロボットには、ある秘密が隠されていたのだった―。 |
○12月5日 令和3年度杉並区障害者週間事業「ふれあいフェスタ2021」(主催 杉並区障害者週間事業実行委員会 共催 杉並区障害者団体連合会/杉並区)○
ノーマライゼーションライブ「ふれあい音楽会」、ポンダンス体験、スポレク体験等を通して障害のある方と交流をしました。また、障害のある方の作品を展示してある「ふれあい美術展」、障害福祉に関する「施設・団体紹介パネル」、障害福祉サービス事業所等の「模擬店」の見学も行いました。
《ふれあいフェスタ》全ての人がそれぞれの人格と個性を尊重し、支えあう共生社会の実現を目指して「ふれあいフェスタ」を開催します。障害のある方もない方も、催しを一緒に楽しみながら出会いと交流を広げましょう。(「令和3年度杉並区障害者週間事業『ふれあいフェスタ2021』」チラシより) |
○12月18日 分身ロボットカフェ見学&分身ロボット操縦体験&従業員(パイロット)との交流○
映画「あまのがわ」の学内鑑賞会をした上で、分身ロボットカフェを訪問し、カフェの見学したり、分身ロボット操縦体験をしたり、従業員(パイロット)との交流をしたりしました。
《分身ロボットカフェ DAWN ver.β》株式会社オリィ研究所が運営する、2021年6月に東京・日本橋にオープンしたカフェです。当カフェは外出困難者である従業員が分身ロボット『OriHime』&『OriHime-D』を遠隔操作しサービスを提供している新しいカフェです。 |
○1月27日 劇団かかし座ZOOM特別講演○
劇団かかし座 企画営業部 飯田 周一さんから、「かかし座の設立から現在までの活動(コロナ禍での活動含む)」「特別の配慮が必要な子ども向けの公演活動(特別支援学校での公演/PTSDの子どもの施設での公演)」「特別影絵パフォーマンス」などを行なっていただきました。
《劇団かかし座》日本で最初にできた現代影絵の専門劇団です。(1952年創立)影絵の世界は人々の心を無限の想像へ駆り立てる、ふしぎな性質と魅力をもっています。この性質と魅力をもって「たくさんの人々の心に夢を育てたい」という思いで、創立以来独自の手法で影絵の世界を拓き、多くの作品を生み出してきました。現在は、影絵の技術を更に発展させた新たな舞台作品をはじめ、出版、テレビ、映像作品などの総合エンターテイメントを国内外に発信しています。かかし座は、影絵による総合パフォーマンスを発信しています。 |
○1月29日 吉藤オリィZOOM講演会「Orihime開発の”対孤独の発明家”と考える 社会との新たなつながり方」(主催 特定非営利活動法人みかんぐみ 後援 杉並区(杉並区新しい芸術鑑賞様式助成事業)○
大型スクリーン投影会場において、事前準備として、会場設営、座席消毒などを行いました。また、事前の打ち合わせ場面の見学もしました。開場後は座席までの案内を実施しました。また、終了後は座席の消毒、片付けを行いました。
《吉藤オリィ氏プロフィール》高校時代に電動車椅子の新機構の発明に関わり、2004年の高校生科学技術チャレンジ(JSEC)で文部科学大臣賞を受賞。翌2005年にアメリカで開催されたインテル国際学生科学技術フェア(ISEF)に日本代表として出場し、グランドアワード3位に。高専で人工知能を学んだ後、早稲田大学創造理工学部へ進学。自身の不登校の体験をもとに、対孤独用分身コミュニケーションロボット「OriHime」を開発(この功績から2012年に「人間力大賞」を受賞)。開発したロボットを多くの人に使ってもらうべく、株式会社オリィ研究所を設立。自身の体験から「ベッドの上にいながら、会いたい人と会い、社会に参加できる未来の実現」を理念に、開発を進めている。ロボットコミュニケーター。趣味は折り紙。2016年、Forbes Asia 30 Under 30 Industry, Manufacturing & Energy部門 選出。 |
【劇団かかし座 赤ずきん影絵劇鑑賞&影絵ワークショップ】
2月1日に幼児教育専攻のアクティブラーニングデイとして「劇団かかし座公演」を実施しました。
ボランティア学生は午前中から開場準備に参加してくれました。機材搬入、会場設営を手際良く進めてくれました。特別に、劇団員によるウォーミングアップにも参加されてもらいました。
今回は、会場で影絵劇の鑑賞だけでなく、かかし座様のご協力により本学のウェブシステムにてライブ配信もでき、より多くの学生、教職員に鑑賞していただくことができました。
公演はボランティア学生主体での進行をしてもらいました。
影絵撃を鑑賞した後は、実際に影絵の仕組みを知り、影絵の体験ワークショップも開催していただきました。
終了後の後片付けにおいてもボランティア学生の協力により非常に早く撤収作業を終えることができました。
劇団かかし座のスタッフのみなさん、協力してくれました学生のみなさん、本当にありがとうございました。
ウォーミングアップ
開演
ワークショップ
集合写真
【施設長講話&見学〜二葉乳児院〜】
2月4日に、施設就職を考えている学生が履修する「保育実習指導Ⅱ(施設)」の授業の一貫として二葉乳児院へ訪問し、施設長都留和光先生からお話をお聞きして、施設の案内していただきました。
《二葉乳児院》 乳児院を中心にした、子育て家庭を支える様々な機能を有しています。いろいろな事情から家庭で暮らすことのできなくなった0歳から就学前の子どもたちをお預かりする「二葉乳児院」と、地域の開かれた施設として、妊婦さんとそのご家族・子育て中の親子に寄り添い様々な情報提供や、育児の応援等をしている「地域子育て支援センター二葉」、東京都の委託を受けた、都内の4か所の児童相談所と特別区に設置された2か所の児童相談所に里親委託等推進員と里親委託調整員を配置している「里親支援事業(二葉・子どもと里親サポートステーション)」を行なっております。 |
二葉乳児院の前で…
施設長による特別講話
施設内の見学
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対面授業や行事にご協力いただきました関係者のみなさま本当にありがとうございました。
卒業生のみなさんが、4月から新しい道で活躍してくれることを願っています。
つでも短大に気軽に顔を出してください。
またお会いできること楽しみにしています。
(幼児教育専攻 前嶋)
●東京立正短期大学では、少人数教育により、多様な問題に対応できるコミュニケーション能力の高い保育者を養成しています。
●2年間に5回ある実習(幼稚園実習①、保育実習Ⅰ、幼稚園実習②、施設実習Ⅰ、保育/施設実習Ⅱ)に参加し、自分の目指す保育者像を明確にしていきます。
●就職内定率は100%です。
●専攻科に進学し、さらに高度な保育力を身につけることも可能です。
現代コミュニケーション学科(二年制/定員100名/共学)
現代コミュニケーション専攻(ビジネスコース・観光コース・心理コース)
幼児教育専攻[2年間で保育士・幼稚園教諭二種・児童厚生二級指導員取得可能]
専攻科(幼児教育専攻)(一年制/定員50名/共学)
〒166-0013東京都杉並区堀ノ内2-41-15
東京メトロ丸ノ内線「新高円寺駅」から徒歩11分
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