2021.03.04
<対面授業> 2年生 施設実習Ⅱ 振り返り会
2月15日(月)の午前中に、施設実習Ⅱの振り返り会をゲストティーチャーとして、元松戸市子ども発達センター施設長の望月哲也先生をお招きして開催しました。
実際に施設実習に参加できた学生もおりましたが、コロナ禍で実習が中止になり、実習に代わる演習を実施した学生もおりました。本学では実習に代わる演習授業においても《保育現場での学び》にこだわり、《杉並区内の児童館でボランティア実習》を中心においた演習授業を展開しました。
振り返り会の様子を写真とともに紹介します。
1.学生の実習体験報告
いくつか学生の発表の中から実習体験エピソードの一部をご紹介します。
Aさん 福祉型障害児入所施設
食事介助の際、途中で暴れだしてしまう子どもがいました。他の機会に興奮してハイテンションになってしまう子どもには声掛けではなく、頷いたり手でグッドサインをすると良いと教わったので、その日は声掛けをせずに上手に嚥下できた時に利用児に対して頷きながら食事介助をしました。すると、その日は利用児が椅子から立ち上がることなく食事をすることが出来ました。一人ひとりの特徴、個性を考慮することで、子どもが変わることを実感し、学びとなりました。
Bさん 福祉型児童発達支援センター
ある子どもがよく嬉しそうに大声を出すことがありました。私はその子に静かにするように伝え続けていた。しかしあまりうまくいかなかった。あるとき保育者から「目を合わせるのを嫌がる子もいれば、逆に喜ぶ子どももいる子もいる」と教えていただいた。以降静かにするように伝える時に目を合わせないように意識をすると以前よりは静かにしてくれることが増えた。保育者の関わりが子どもへ大きな影響を与えることに気付かされた。
Cさん 児童館(ボランティア実習)
遊戯室での遊びを終えて帰る時間だったが、なかなか帰ることができない子どもがいた。次の切り替えに難しい子どもに、「そろそろ帰る時間だよ。また、明日もゆっくり遊ぶことができるから今日は帰ろう」と声かけをしていた。子どもの意見もしっかりと聞き入れるようにしていた。子どもは駄々を捏ねることなく、すんなりと帰ることができた。しっかりと自分の気持ちを聞いてもらい受け入れてもらえることにより、すんなり帰ることができたのではないかと思いました。
2.ゲストティーチャーによるご講評
望月先生のリードで手遊びをいくつかしました。
- 食事がスムーズにできるようになったら一人前の保育士。食事という子ども達にとってプライベイトな時間に関われることは子どもと保育者の信頼関係が築けていることが前提だから。
- 「目を見て話す」ことは、子どもたちへとてもストレスのかかること。目を合わせないで関わるのは重要なこと。
- 子どもの気持ちに共感することから関わりははじまる。共感してもらえたと感じた子どもの行動は変わる。
- 保育士は保育士資格を取得したからといって専門性の高い保育士となれた訳ではなく、スタート地点に立つことが出来ただけ。
- 子どもの頑張る力を育むためには子ども達にとって大好きな人になることが大切。
望月先生、お忙しい中、お越しいただきありがとうございました。
(幼児教育専攻:前嶋)
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