2025.01.06
サンタとトナカイ、東京立正保育園のクリスマス会に参加
クリスマス会のボランティアを通して学んだこと
~「保育者として子どもに関わる」視点からの実践的な学び~
東京立正短期大学の幼児教育専攻では、すぐ近くにある東京立正保育園と連携して多くのことを学んでいます。
校外授業で保育者・園児と活動を共にしたり、学校行事に園児を招いて手遊びや絵本の読み聞かせなどを通して関わったりしています。
今回は、2024年12月25日、保育園のクリスマス会に2名の1年生がボランティアとして参加した経験から学んだことを振り返ってみます。
サンタ・トナカイになる!
サンタクロースって本当にいるの?
トナカイはお話するの?…
子どもたちはどんなふうに思っているのでしょうか。
年齢によって、どのように変わっていくのでしょうか?そして、保育者はどう関わればよいのでしょう?
[サンタとトナカイ、ツリーの前で記念撮影]
[練習は入念に]
【引率教員(N)のコメント】
保育園に入り、それぞれの学年の先生と今年は「どのようにサンタとトナカイの動きをして欲しいか」と先生の意向をお聞きしました。お聞きすることで学生は、保育活動のねらいや目的を知り大変重要な役割であるということを学べたと思います。実際にNくんが「すごく楽しかった」「この経験はやってみないと分からないし、やってみるべき」と言っていました。Sくんもトナカイとしての役割の難しさを感じ色々と試行錯誤していました。
[そして…サンタとトナカイになりました]
事前の準備を通して学んだこと
さて、…これは何でしょう?
保育園から、事前のメールで「トナカイの鼻」について『トナカイさんは、角のついたケープを被って頂きますので、茶色っぽい服の上下と、ベージュっぽいマスクをつけて来て貰えると良いです。何かで赤い鼻が作れたら、付けて貰えると嬉しいです』と連絡がありました。
実は、昨年苦い経験がありました。ちょうどよい大きさに膨らませた赤い風船をマスクにつけて乳児クラスへ。トナカイを見て嬉しそうに近づいてきた子どもが、いきなり手を伸ばして風船をギュッと握って…プシューっと風船のお鼻はしぼんでしまったのでした。
トナカイ役S.Fくんと引率のN先生が、いくつか試作品を作って検討しました。紙コップを茶色に塗ったり、赤い風船を膨らませて付けてみたり…完成品がこの写真です。子どもたちが触ってとれてしまっても安全か、乳児さんが触って壊れてしまったときのために予備も作ろうか…、安全面からも吟味しました。
結果は大成功!子どもたちは興味津々…トナカイらしく関わることができました。
【引率教員(N)のコメント】
Nくんがトナカイになるために数日間、トナカイの鼻の材料を探して回っていたことを聞き「子ども達のために何ができるか?」という保育者観点が育ってきたと思いました。
ボランティアの経験を通しての学びが伝わってきます。
子どもの発達に合わせた関わり
【引率教員(N)のコメント】
1〜2歳児はもちろん3〜5歳児に関しても短大のお兄さんであることは出さず、あくまでもサンタとトナカイでした。
言葉はいっさい出さずにジェスチャーで子ども達と関わりました。中には年長児が「短大のお兄さんじゃん」と言っていた子もいたのですが担任の先生が上手く返答をしてくれて、学生も子どもの夢を壊さないように臨機応変に対応していました。これも打ち合わせがあっての連携プレーであり保育の中での対応の重要性を感じたと思います。またクラス写真を撮る際には子ども達が我先にとサンタとトナカイの近くに寄っていく様子から学生2人が子どもの世界に違和感なく入り込めていたことを感じました。
学生にとって短大と保育園との関係があるからこそのイベント参加となり貴重な体験であったと思います。
学生の感想 -保育者に向けての学びと気づき-
サンタクロース N.Iくん
1〜2歳児はサンタさんを本当に信じているみたいで純粋でとても可愛かったです。
3歳児以上の子たちはサンタさんの正体を当てようとして「〇〇先生だ」「短大の人」など勘のいい子もいて、1〜2歳違うだけで全く違う子どもの反応がとても面白かったです。
今回サンタさんになって子どもたちに夢を届けられて楽しかったです。
[だんだん…立ち姿はサンタクロースそのものに]
トナカイ S.Fくん
1,2歳はサンタを目の前にして喜んでいましたが、トナカイの顔を近くで見ると驚いているのか じっくり見つめていました。その様子が可愛かったです。
3歳以上はトナカイが立っていることを疑問に思い「何で立ってるの」と質問したり、ツリーの飾りを見せて「トナカイはこんなのだよ」と頭の中にあるトナカイ像との違いをたくさん出してすごいと思いました。
保育者を育てる ~東京立正短期大学で大切にしていること~
本学では、年に2回「りったん通信」を通して、短大(学生)の現状やお伝えしたいことを保護者に向けて発信しています。
冬の通信は、次年度の入学予定者(保護者)にもお送りしています。
令和6年冬通信では、幼児教育専攻課程長からのメッセージは『実体験を通した「子ども理解」を大切にしています!』というタイトルでした。
その一部の内容について紹介します。
本学には、東京立正保育園がすぐ隣にあり、今年も多くの学生たちが、アルバイトやボランティアに出向いています。また、授業でも園長講話や園児とのふれあいの機会を作っています。・・・(略)保育現場とともに、実体験を重視した教育を行い、理論と実践のバランスのとれた「子ども理解」ができる保育者養成を目指しています。
[園長講話 発達心理学の授業で]
[園児と近くの公園へお散歩:リレーの練習]
[お散歩から保育園に戻って:楽しかった。またね]
1年次学生N.Iくんの充実した学校生活
「りったん通信」には、在学生のインタビューも載っています。
東京立正保育園のクリスマス会でサンタクロース役のボランティアを即答で引き受けてくれたN.Iくんの記事の内容を紹介します。
授業では…(略)自分たちが子どもたちにどのような支援をすればいいのか考えさせられることがあります。
Rittan(※)でしっかり学び、子どもたちの安全基地になりたいと思っています。
夏の児童館実習では…(略)(児童館の小学生に)人との距離感を知ってもらうために「手を伸ばした距離が人との距離だよ」という声かけなど、子どもとの関わり方を学びました。子どもの出すサインや気持ちを大切にしながら、社会のルールやマナーを教えてあげるのは、保育者の大切な役割のひとつだと思いました。
※Rittanは東京立正短期大学の愛称
- 短大での学び
- 実習先の保育者からの学び
- 自分が実際に子どもたちと接した経験から得た学び
それぞれの学びが結びつくことで「保育者の役割」について考えが深まり、学校生活と児童館でのアルバイトをしながら、充実した毎日を過ごしている様子が伝わってきます。
東京立正短期大学では
幼稚園教諭・保育士の資格に加えて、学童保育や児童館で働くための児童厚生員の資格も取得できます。
おわりに
保育園の子どもたちには内緒ですが...
サンタクロースとトナカイの素顔を紹介します!
幼児教育専攻1年 N.Iくん(サンタ)、S.F(トナカイ)くんです。
[短大の玄関ロビーで、短大マスコット「くまのりつ子」と一緒に記念撮影]
*くまのりつ子は、インスタグラムでいろいろな姿を見ることができます。
幼児教育専攻
担当:新居・澁谷
●東京立正短期大学では、少人数教育により、多様な問題に対応できるコミュニケーション能力の高い保育者を養成しています。
●2年間に5回ある実習(幼稚園実習①、保育実習Ⅰ、幼稚園実習②、施設実習Ⅰ、保育/施設実習Ⅱ)に参加し、自分の目指す保育者像を明確にしていきます。
現代コミュニケーション学科(二年制/定員100名/共学)
現代コミュニケーション専攻
(ビジネスコース・観光コース・心理コース)
幼児教育専攻
[2年間で保育士・幼稚園教諭二種・児童厚生二級指導員取得可能]
〒166-0013東京都杉並区堀ノ内2-41-15
東京メトロ丸ノ内線「新高円寺駅」から徒歩11分
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学校法人堀之内学園
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