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2020.04.13

りったん通信 special edition -3-

新聞のすすめ

皆さんは新聞を読んでいますか?

 もちろんスマホで見るネットニュースも悪くないですが、新聞の紙面を広げて新聞を「眺める」ことで、もともと自分が読みたいと思っていた記事以外の、「狙い」ではなかった記事に出会うこともあります。私は新聞の魅力とはそこなのではないかと思っています。

 最近は家庭でも新聞を購読しなくなったとよく言われています。確かに現代社会では、ニュースの速報性はテレビ、さらにいはインターネットニュースに取って代わられてしまい、新聞は下手をすれば事件の発生時から半日遅れて報じるということもあります。事実、私も様々なニュースを知るのはtwitterで、ということが多いです。ですが逆に言えば、新聞という場は、腰を据えて他者意見を交換できる場、作り手や他の読者とじっくりと対話する場であるとも考えられます。新聞の中で私が一番好きなのは、読者の投書欄です。新聞を開くとき、そこに何が書かれているのかはわかりません。ですが、一つ一つの文章を読んだ瞬間、その筆者と出会うことになります。そこには予定調和的な出会いはありません。まったく私とは異なるバックグラウンドを持つ人と偶然出会うことで、新たな学びが生まれると思います。

 また、私は新聞のデジタル版を購読しているので、紙面の気になった記事をオンライン上のスクラップ機能を使って保存しておくことができます。先日、そのスクラップで一番古い2013年の記事を見直してみました。2013年、皆さんはどんなニュースがあったか、思い出せますか?東京スカイツリーが開業1年で、近隣にある地方自治体のアンテナショップはPR効果でお客さんが増えたこと、オリンピックが東京での開催決定、当時放送されていたドラマなど、当時の社会情勢の中で自分が興味を持っていたこと、心動かされたことが蘇り、当時の自分と対話をすることができました。そして、こうした時間を経て今の自分があることを実感します。このように新聞は、他者と、そして過去の自分と向き合う場だと思います。

 2020年の今、この不穏な空気が流れる時を、新聞はどのようなことばで表現しているでしょうか。そして10年後、20年後の人たちは、2020年4月の新聞を見て、どのように思うでしょうか。できることなら、未来の人たちにはここから学ぶものがあってほしいと思います。

 皆さんと会える日を楽しみにしています。

 

mh

現代コミュニケーション専攻
教員 松本明香

 

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〇現代コミュニケーション専攻
 心理コース/ビジネスコース/観光コース

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