本学は、複雑化する現代社会において、安易に社会の風潮に流されることなく、社会に対して自らの視角を有する人材育成を目指しています。
この目的を達成するため、具体的な方針を示す「3つのポリシー」学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)、教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)、入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)を策定しています。
ディプロマ・ポリシー(卒業までに身につけること)
本学は、教育理念である「生命の尊重、慈悲・平和」を理解し実践できる人格形成を目標としており、複雑化する現代社会において、安易に社会の風潮に流されることなく、社会に対して自らの視角を有する人材育成を目指しています。
そのために本学では、カリキュラム・ポリシーに基づき62単位以上を取得するとともに、社会人としての汎用能力である個人の独立と他者との協働のための基礎的コミュニケーション能力の修得をもって学生に短期大学士の学位を授与しています。そのための到達目標は以下のとおりです。
(現代コミュニケーション専攻・幼児教育専攻 共通の目標)
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社会の一員であることを認識し、自己を分析して自らの役割を見出し、発信できる言語能力とコミュニケーション能力を修得していること
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授業などでの討論に主体的に参加し、他者との違いを恐れず、激動する現代社会に安易に流されない価値観を確立していること
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他者と異文化を理解し、市民社会を形成するための知識・能力を有するとともに、地域ボランティア活動などにも積極的に取り組み、共に生きる姿勢と能力を獲得していること
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問題に直面したときに、他者を困難にさらすことなく、自らその原因を追究し、行動に活かそうとする独立と協働の姿勢を有していること
(現代コミュニケーション専攻)
それぞれのコースの科目習得とともに,関連資格取得などを通じて次のような力を身につけていること
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心理学基礎の知識と能力を有し、現代社会の中で発揮できる豊かなコミュニケーションの能力(心理コース)
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現代社会経済の仕組みを理解し、コンピュータリテラシー、簿記、秘書学などを通じて得られるビジネスの実務能力(ビジネスコース)
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日本と世界の現状、歴史、文化を理解し、広範な知見に基づく優れたホスピタリティ能力(観光コース)
(幼児教育専攻)
免許・資格に必要な科目の習得とともに、個別面談指導や実習指導などを通じて次のような力と姿勢を身につけていること
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保育現場の状況に応じて適切に自己を表現することのできるコミュニケーション能力
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慈悲の心をもって他者と関わり、進んで他者のために行動しようとする姿勢
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子どもの生命を尊重し、子どもの発達の特徴をとらえ、子ども一人ひとりの個性を認める保育技術
カリキュラム・ポリシー(カリキュラム編成の柱)
本学は、学生の知的好奇心を満たすだけでなく、常に社会を意識しながら、文化や言語を異にする他者とともに社会を形成していくためのコミュニケーション能力を学生が修得することを目標にカリキュラムを編成しています。そのため、コミュニケーションの基本および一般教養を基礎教育科目とし、心理、ビジネス、観光、ならびに幼児教育に関する分野を専門教育科目として、専攻ごとに以下の方針に基づき科目を配置しています。
≪カリキュラム編成の基本方針≫
(現代コミュニケーション専攻)
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教育理念に基づく社会人基礎力としてのコミュニケーション能力の修得
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現代社会を分析し、ともに未来社会を形成するための教養教育
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心理、ビジネス、観光分野における専門教育
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社会に出て役に立つ資格取得を通じた職業人の育成
(幼児教育専攻)
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教育理念にもとづき、保育者としての自己の課題を客観的にとらえ、正しく自己評価し、課題に対処する能力の修得
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子どもの発達の特徴をとらえたうえで、生命を尊重し、一人ひとりの個性を認める保育のあり方や保育技術の修得
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保育者同士で連携を図りながら保育者と関わり子育て支援をしていくためのコミュニケーション能力の修得
≪具体的修得目標≫
(現代コミュニケーション専攻)
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(技能・表現)
独立した個人として、他者を思いやり、互いの意思を尊重し、自らの意見を発信できるコミュニケーション能力を修得する。 -
(思考・判断)
現代社会で生きる者として、情報を一方的に取捨選択して受容するだけでなく、話し合いの中から複合的な視点を獲得して物事を考え抜き、自分の方向性を決められる能力を修得する。 -
(知識・理解)
心理、ビジネス、観光の各分野ともに必要な基礎知識を身につけるだけでなく、身近な人間関係や地域、社会に還元・貢献できるような専門性を修得する。 -
(関心・意欲・態度)
就職先や一般社会で通用するマナー、キャリアアップに向けた主体的な学習態度、組織的な活動・行事などに対する協力的な姿勢を修得する。
(幼児教育専攻)
5回の実習に向けて習得する内容と身につける能力
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(1年次前期)
子どもの特徴や発達についての基礎を学び、それに応じた保育技術を修得する。保育参観(幼稚園)に向けて保育者の仕事と役割について基本的なことを知る。 -
(1年次後期)
幼稚園・保育所における保育、施設における療育や養護とは何かを知る。幼稚園実習①・保育実習Ⅰで子どもと関わるための基本的な知識・技能を身につける。 -
(2年次前期)
幼稚園実習②を目標に、子どもと関わる幼稚園教諭としての役割を学び、幼稚園で必要な保育技術を修得する。施設実習Ⅰに向けて子どもの個性や状況に応じた保育の実際を学ぶ。 -
(2年次後期)
対人援助職である保育者としての自覚を認識し、子どもや保護者に寄り添う保育者の役割について学ぶ。最後の実習となる保育実習Ⅱまたは施設実習Ⅱを終え、保育者としての役割の総括を行う。自分の進路と結びつけ、どのような保育者を目指すのか、保育観を確立させる。
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
東京立正短期大学は、「生命の尊重、慈悲・平和」を教育理念としており、自己の生命を真摯に見つめ、自己と他者を理解し、積極的に社会に参画する意志を持った学生を求めています。
そもそも短期大学は「知」を育む場です。したがって何よりも好奇心旺盛で知的探求に富む学生を求めています。
また、こうした学生を求めるため、学力試験のみならず、総合型選抜や学校推薦型選抜など、多彩な選抜を実施します。
以上をふまえ、具体的には次のような能力・意欲を身につけたいという学生の入学を歓迎します。
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他者のことばに耳を傾け、自分を表現し伝えようとする意志
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他者のために努力を惜しまず、仲間とともに人間関係および社会関係を築こうとする意志
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現代社会の課題や歴史を理解し、真実から目をそむけない強い意志
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子どもを守ろうとする強いこころと優しさをもち、職業人としての基本的知識およびスキルを身につけようとする意志
(現代コミュニケーション専攻)
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高等学校卒業相当の基礎学力および思考力、問題解決能力を有している
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コミュニケーション力を身につけようとする意志を有している
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自らのキャリア形成に強い意志を有している
(幼児教育専攻)
- (知識・技能)
高等学校卒業相当の知識を有し、保育の専門的な学習に必要な基礎学力を身につけている - (思考力・判断力・表現力)
保育の専門家として社会における課題を見出し、本学の教育理念を理解し実践しようとする姿勢がある
自分の将来に向けて具体的な目標を持ち、幅広い教養と専門知識、高い保育の技術を身につけようとする意欲がある - (主体的に協働する態度)
他者に自分の考えを的確に表現し、他者の意見や思いを傾聴しながら、主体的に他者と協働して学ぶ態度がある