2017.05.15
学びの多い「施設見学」となりました!
授業紹介『社会的養護』〈幼児教育専攻〉
施設名:心身障害児総合医療療育センター
講師: 同センター看護指導部指導科 科長 浦野 泰典先生
平成29年5月9日(火曜日)の午後、天気にも恵まれた中、施設について学習するために「社会的養護(1年・前期)」の学外授業として、施設見学に行ってきました。
今回見学させていただいた施設は、前の週(5月1日)に2年生の授業でゲストとしてきていただいた浦野先生の勤務先である「心身障害児総合医療療育センター」です。
この施設は医療と教育、保育を一体的に行っていこうとする考え、いわゆる「療育」(医療の「療」と教育、保育の「育」を合わせた言葉)の発祥の地とされています(療育の碑の写真参照)。
施設の玄関前に集合し、会議室へ移動しました。本日、講話と案内をしていただく浦野先生にみんなで挨拶をしました。
講話では施設の組織図を用いて概要の話を聞いたあと、実録のビデオを視聴しながら解説をお聞きしました。
見学は2グループに分かれて見学しました。案内は浦野先生と中村先生がしてくださいました。
障害児のための入院、養護、親子入所などの支援を行う「整肢療護園」、「外来の病棟」、「リハビリテーション棟」などを見学させていただきました。
以下、学生の感想を一部抜粋します。
・案内中、中村先生が子ども達に声をかけている姿を見て常に気にかけてコミュニケーションをとることが大切だと感じた。
・このような施設を必要としている人はたくさんいることが分かった。子どもたちの安全を守るためにいろいろな工夫がなされていた。命を預かる重さを強く感じました。また、親のケアもとても大切だということがわかりました。
・もっとピリピリしているかと思っていたが、全然そんなことはなく、挨拶してくれる子や、お母さん同士楽しそうに話していたり、自分のイメージとは違っていた。施設のことが知れてよかった。
・障害のある方もその家族の方も、働いている方もみんな元気で明るくて環境や設備が整っているからなのかなあと思いました。
・手術室に向かうエレベーターは壁と天井一面に可愛い絵が描いてあって、子ども達を少しでも安心させようという工夫がされていてよいなと思いました。ほかにもベッドから落ちないように透明のビニールで覆っていたりなど様々な工夫がされていました。一人一人に寄り添って心身ともにケアをされている職員の方々がすごいなと思いました。
・安全の柵があったり、やわらかい床があったり、絵やイラストなど季節を感じることができるものも多く、安全に楽しくリハビリしながら過ごしていける工夫がされていました。
・障害のある子もない子と変わらず、とても可愛らしく元気だった。イメージと全くことなっていた。
・施設見学は初めてのことで、とても緊張していたけれど、実際に入ってみると壁に絵やイラストが飾ってあったりして緊張が少し緩みました。施設では微笑みかけてくれる子を何人か見かけることができたときとてもうれしい気持ちになりました。
・親子で入所されている方は親同士でミーティングや説明会を受けたり、週に一回行われているというので、会話で交流できたり、丁寧に説明していただくことで、不安や不満も相談しあえる環境となっていてとても良いと思いました。
・リハビリ室では1人に1人のリハビリの職員がついていたり、母子ルームの場所は1家族に1部屋が割り当てられていたりして、とてもよい環境だと思いました。
・正直、福祉にあまり興味がなかったけれど、実際に来て、働いている方を見て興味がわきました。こういう人を助ける仕事もいいなと思いました。
・見学をして本当にステキな所だと思ったし、就職場所にもよいなと思いました。大変な仕事だと思うけど、やりがいのある仕事と思いました。
・障害のある子の保育にあまり関わらないだろうと思っていたが、今日をきっかけに興味を持ちました。もっと知りたいなと思いました。
・保育士の資格があったらできることはたくさんあって、どれも人に役に立っている素晴らしい職種だと思いました。こういった道(施設保育士)もあるのだと世界が広がりました。
保育士の仕事がここまで多岐にわたっていることにとても衝撃を受けたと同時に、そのやりがいを感じたようでした。
このような機会を提供していただきました心身障害児総合医療療育センターの浦野先生、中村先生、本当にありがとうございました。
(前嶋)