幼教専攻ブログ

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幼児教育

2022.12.09

専攻科「地域と子育てB」授業報告!

ランチョンマットを「つくる人」と「つかう人」を招いた授業


「地域と子育てB」の授業では、子どもが使うランチョンマットを「つくっている」製作所の方と、保育園でそのランチョンマットを毎日「つかっている」保育園の主任先生を授業にお招きしました。

前期「地域と子育てA」の授業で6月に見学させていただいた保育園で、子どもたちが使っているランチョンマットを見せていただきました。

当日の様子はコチラ
↓↓↓
https://www.tokyorissho.ac.jp/info/blog_child/dp20220719
(幼児教育専攻ブログ記事)

そのランチョンマットに魅了され、後期の「地域と子育てB」では保育園で実際に使っているランチョンマットを参考にしながら、学生たちとオリジナルのランチョンマット「ロボランチョン」の商品開発をすることになりました。

その取り組みの流れで、保育園の施設長先生からランチョンマットを作っていらっしゃる 三和製作所 の小峰さんをご紹介いただき、今回授業にお招きしてお話しいただけることになりました。保育園で実際にそのランチョンマットを使って日々保育をされているウィズチャイルドの主任先生にもお越しいただき、保育園での子どもたちの食事場面の様子やランチョンマットが子どもたちの成長を支えていることについてお話を伺いました。

「作り手」と「使い手」の子どもの成長や育ちに対する願いや思いについて、お話を伺うことができました。また、具体的な「作り方」も教えていただくことができました。

あっという間の90分で、「え?もうこんな時間?」と時計を見間違えたかと思うほど、時間があっという間に流れていった、充実した時間となりました。

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三和製作所の小峰さんから、子どもの「エプロン」や「スモック」などを作ることになった経緯やその商品に込められた思い、子どもの成長への願いなど、お話を伺いました。

 

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お持ちいただいた「エプロン」や「スモック」を学生たちが手に取って、実際にボタンをはめてみたり、ファスナーを動かしてみたりしました。一つ一つに、それを使う子どもへの愛情が伝わってきました。

 

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簡単な玉留めの仕方、ランチョンマットの刺繍が際立つステッチの間隔、糸や針のサイズなど、実際の縫い方や工夫の仕方について教えていただきました。

 

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保育園で使っている「ランチョンマット」と同じものを見せていただきました。最終的にこの形、色、刺繍に至った経緯についても伺いました。保育園の主任先生からは、実際にランチョンマットを使う子どもたちの様子についてお話を伺うことができました。

 

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ミシンのしくみや、上糸と下糸の関係、まっすぐ縫うための工夫、縫い方の基本などなど、知らなかったことがたくさんありました!チャコペンに、シャープペンシル型のものがあり、生地に細い線が描けるタイプがあることも初めて知りました。

学生たちのオリジナル「ロボランチョン」とお揃いの生地で作っている「巾着」の完成をお楽しみに!!

完成しましたら、和田商店街とこどもリビングでそれぞれ販売させていただき、売り上げを全額寄付させていただく予定です。

 

学生たちの感想

●私は今回の授業を通して、洋服に少しの工夫を加えることによって子どもの成功体験につなげることができ、子どものやる気、喜びに変えられることを知りました。そして、ボタンの大きさ、色を変えるなどの工夫がある事で、洋服を着ることが苦手な子どもも、みんなと同じ服を着ることができることを知りました。みんなとは違うということが、子どもだけでなく保護者も不安になる原因になってしまうけれど、みんなと同じ服を着ることができると、その不安が無くなると聞き、少しの変化で変わる状況を作る事が出来るのだと分かりました。

●障がいのある子も皆と同じようにゆっくり自分のペースで出来るようにとても工夫がされていてすごいなと思いました。実際に物を見て、触ってみて、ボタンの色を変えていたりマジックテープを使っていたり、柄なども様々でデザインも素敵だなと思いました。私は裁縫が苦手だし、出来ることも少ないけれど、少しでも何か出来ることがあればいいなと思いました。縫い方、玉留めが上手にできる仕方なども教えて頂き、今後活用していきたいです。

●ランチョンマットやスモックなど、ただ使いやすいというだけでなく、子どもの「自分でできた」という経験を生み出すための工夫が細かくされていると分かりました。ボタンの大きさや形を少し変えるだけで「自分でできた」という経験ができ、その経験が子どもの将来に繋がるというのはとても素敵なことだと思いました。障がいの有無に関係なく子どもの発達に合わせて使えると知り、自分が保育者として働いた時にこのような工夫ができるようになりたいと思いました。作ったきっかけや込められた想いを知り、そのような考え方ができることに、尊敬の気持ちになりました。

●今日のお話を聞いて、それぞれの子どもに合った工夫がされているところにとても感動しました。一つ一つ手作りされているのでとても大変で手間がかかるものだと思いますが、気持ちがこもっているものばかりだと感じました。私が保育士になったときに一人一人の子どもに合った保育ができるようになりたいととても感じました。ランチョンマットやスモックのボタンなどは今後の私の参考になりました。これから生かしていきたいと思います。

●今日は、ハートブリッヂの小峰さんご夫婦にお話をしていただきました。はじめに、できないことをやろうとする気持ちや、やった時にできたという気持ちを子どもに体験してほしいという願いから始まったことに、気持ちを行動に移せるのは凄いなと思いました。ボタンの種類が色々あったり、エプロンもリボン結びができるように前に紐を通すところがあったり、私には考え付かないようなアイデアがたくさん聞けて良い経験となりました。「子どもの遊び」の授業で作っている巾着の作り方も教えていただいたので良かったです。玉結びのやり方も簡単なやり方があって教えていただきました。チャコペンにシャープペンシル版があることに驚きました。教えていただいたことを忘れず丁寧に作れればいいなと思います。

●ボタンやマジックテープの色を対にして合わせることで、どの部分と合わせると正しく着ることが出来るのかが視覚化されてとても分かりやすいと感じました。また、障がいのある子どもの中には、手や指の感覚が弱かったり、力を上手く込められなかったりする子もいると知りました。そこでスモックのボタンやマジックテープ、上着のファスナー、エプロンの紐などを左右の色ごとに分けたりストッパーのようなものを付けて、力を込めやすいような工夫がなされていたりして、着方が簡単になり、それが子どもの成功体験に繋がっていくのだと学ぶことが出来ました。

●今日の「地域と子育てB」の授業で、どうしてそのようなものを作ろうと思ったのか、どうやって作っているのか等、伺うことができました。作ろうと思ったきっかけとして、発達障がいのあるお子さんに、できたという経験をさせてあげたい想いがあったと伺って、なるほどと思いました。また、ボタンの色と付ける場所の色を同じにして分かりやすくなるように工夫されていると学びました。 そして、どうしたら自分でボタンが付けられるようになるかと1つ1つ工夫して今の商品が出来たのだなと知ったり自分がつくっている商品ももう少し工夫出来る部分があったりするのだろうかと考えるようになり、とても勉強になった授業でした。

(授業担当者:三國)


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