幼教専攻ブログ

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幼児教育

2023.06.28

「地域に開いた子どもが過ごす場所」見学レポート

専攻科「地域と子育てA」

「こどもリビング」を見学しました!

6月の授業で、聖蹟桜ヶ丘にあるウィズチャイルドさんの「こどもリビング」を見学してまいりました。

「こどもリビング」は、昼間はカフェとして地域に開き、放課後の時間は小学生の居場所になっています。同じくウィズチャイルドさんの保育園も訪問し、保育の様子や保育環境も見せていただきました。

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「こどもリビング」を見学した学生たちの感想

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★子どもたちがどのように遊んで過ごすのか等、子どもたちのやってみたい!という思いを応援できるような場で、自由時間を満喫できる放課後の居場所だと感じた。また、子ども主体でイベントを考えていると知りとても良い経験ができる場所だと思った。
 
★入った時に、居心地の良さそうな雰囲気を感じました。学童の子どもたちだけが入れるロフトを案内していただいた時、天井が低めで、少し急な階段と梯子から登れる空間が秘密基地のようでワクワクしました。レジンやネイルチップの制作ができる環境も整えられていて、小学生のオシャレなものや少し背伸びをしたいような時期に楽しめるようなものがあると思いました。
施設長先生のお話を伺って、こどもリビングは良い意味でゆるい場所だと感じました。子どもたちがやってみたい事が出来て、それを大人が手伝い過ぎることも口出しすることもなく見守っている、子どもたちにとっては家と学校以外の、のんびりできる居場所になっているのではないかと思います。また、カフェに来る親子連れの方々に対しても、すすんで相談を受けたりはせず、向こうから話されたらそれを聞くという姿勢であると聞き、相談するための場所も必要ですが、ふらっと寄れてなんとなく話を聞いてくれる人がいる場所というのは、相談することにハードルがある人にとって重要な場所になるのではないかと思います。子育て相談を担う施設はもちろんのこと、親子連れの方々の居場所も必要だと思いました。
こどもリビングで行っているイベントは、大人でも参加してみたいと思うワークショップや、子どもたち自身で企画して出店するマルシェ、参加したい子どもが企画を考えたお泊まり会などがありました。準備の様子を聞いてみると、子どもたちがすすんで参加したり、企画したりという様子でした。難しいものであるはずの子どもの参画が、今までの運営のなかで自然とできるようになっていっていました。子どもと関わる上で、目指してみたいあり方を見ることができました
様々なお話を伺ったなかで、特に印象に残っているのが、「特殊な技術を持っている人は以外と地域にたくさんいる。普段から地域と繋がって、様々な人とチームのように保育を展開できるのが良い」というお話です。現代ではただでさえ、地域の力が弱まっているのに、ここ数年はコロナ禍で更に拍車がかかったと思います。子育てが地域一丸となって行えるのが理想ですが、なかなか現代では難しくなってしまっています。保育所や児童館、学童といった施設で地域と密に連携し、イベント等を通して在籍している家庭から、そして地域の子育て家庭へと、地域のキーマンとなる人を紹介し、繋がれるよう支援していけると良いと思いました。また、その支援を行っていく過程で、保育者と地域のキーマンが繋がり、うまく交流しあって豊かな保育を展開できると良いと思いました
 
★こどもリビングを見学して、子どもがやりたいことを保育者主体ではなく、子どもが主体となって動いていくことは、子どもたちにとってたくさんの人とコミュニケーションを取ることができるのでいいなと思いました。また、上級生になってやりたくないと言っていた子が、実際にやってみると楽しそうにやっていた姿があると伺い、そういう姿も引き出すことができるのは素敵だなと思いました。
 
★地域の人に愛されて地域と支えあっていることが分かった。また、建物が木材でできていたため木のあたたかみや木の香りでリラックス出来る空間になっていると感じた。
今まで時間割のようにスケジュールが決められた学童しか見たことがなかったため新しい形だな、この形の方が子どもにとっては自由に楽しくできると思った。
 
1階と2階で静と動の遊びを分けていることが特徴的でした。2階には本やテーブルゲーム、様々な制作の素材が用意されていて、クッションなどが置いてあり、くつろげる環境が用意されていました。特に印象的だったのは、ネイルチップを作成できるコーナーがあったことです。私も小学生頃からネイルに興味を持ち始めたので、興味を持つタイミングで十分に楽しめるのは子どもにとっていい環境だと思いました。
地域の方の得意なことをいかして、地域と子どもたちが自然に交流できる環境があるのが良いと思いました。
 
★カフェで親同士の交流を初めてみることができ、話もとても盛り上がっている様子だったので同じ立場、状況だからこそ話せることがたくさんあるのだろうなと感じました。また、子どもは一緒に遊んではいませんでしたが、お互いの様子を見ているように感じたので保育所に通っていなくてもこのような場所があるから少しずつ友達との関わり方を学んでいけるのだと思いました。2階に上がると秘密基地のようになっていて、子どもはすごくワクワクするだろうなと思いました。水槽にとってきた魚を入れられたり、ネイルチップが作れたりと、自分が現場に出た時の参考になると感じました。また、職員の方々がとても楽しそうにしているのが印象的で、職員の方が楽しんでいるから子どももより楽しくこどもリビングで過ごせるようになっているんだろうなと強く感じました。
 

後期の商品開発に向けて考えたこと

★今後の商品づくりでは、こどもリビングにいらしていたお母さんたちがお話してくださった「ポケットティッシュを鞄につけられるような商品」も良いと感じた。

 

★この授業で考案した「えこ和っく」は、止める時に両手を使わなくてはならないので、子どもを抱いていたり、荷物を持っていたりして片手が塞がっていると使いづらい、それよりも同じように広げて、持ち手を持つだけで良いエコバッグがあるので、そちらの方が便利というお母さんたちの意見を頂きました。買い物に行く時は子どもを連れていることが多く、年齢によっては抱き上げていることも多いというのは気づけなかった視点なのでありがたかったです。
保護者の方から提案いただいた、「ティッシュケース」がとても良いと思いました。実際に調べてみると、無いことはないものの、デザインと使い勝手が両立していないものだったり、手作りすることを前提にしたものだったりして、砂遊びの時に砂が入りにくいものとなるとほとんど見つかりませんでした。
蓋をつけてスナップ、またはマジックテープで止めるような形で作って、そこにもともと私たちが考えていた案の「ゴミ袋」が付いていると便利ではないかと思います。

 

★実際に保護者の意見を聞いて、「袋の大きいティッシュを入れられてバックに引っ掛けられるもの」を作ることができたら良いのではないかと考えました。

 

★商品開発のことをカフェでお母さんと話せたことを踏まえて、今後何を作るかについて考えたところ、確かにティッシュの入れ物はなかなか売っていないと思ったのでティッシュ入れもいいなと思った。

 

★ティッシュケースもいいと思いました。ケースだけでもありだと思うけど、よく使うようなものを入れられるポーチにするのもいいと思います。今後お母さん達に話を聞ける機会があったら、"どんなものをよく使うか""どれくらいの大きさがいいか"をきいて製作出来たらいいと思います。

 

★母子手帳ケースは子ども1人だと便利だと思うが、何人も子どもがいると結局ケースから出してしまうとお母さんたちから聞き、私の親もそうだったので買ってくれる人があまりいないのではないかと思った。お母さんが提案してくれたビニールに入っている大きめのティッシュをそのまま入れられるケースが確かに便利だと思いそれがいいのではないかと思っています。ベビーカーにつけられるようにとっての部分をぱっちんでつけて、ティッシュケース以外の機能も何か付け足せたらより良いと思いました。

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保育園を見学した感想

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★モンテッソーリ教育を行っている園は初めて見たので新鮮でした。教具は教科書で見た事があっても、実物を見て、そして触らせていただく機会はなかったので、丁寧に説明もしていただき貴重な体験となりました。なかでも、アイロンやロウソクの火消しは、実際に温めたり、火をつけて使ったりしているとのことで、保育の現場では危険だからと遠ざけそうなものも子どもの学びを考えて、本物を使っていることに驚きました。
運動遊びの場面では、運動が得意な子ども、苦手な子どもそれぞれに対応を変えていらして、なかでも柱のようなものに掴まって、保育者が揺らす「おさるさんごっこ」では、早くやりたいと言ってしっかり柱に掴まる子どもの時には大きく揺らし、苦手そうにしている子どもには、ほとんど揺らさないようにしているなど、きめ細やかな対応が見られました。運動遊びが得意ではないのか、あまり表情が変化しなかった子どもが保育者と遊んでいてふと笑顔になっていたのが印象的で、一人ひとりに合わせたきめ細やかな対応があるから、笑顔が生まれたのだろうと思いました。こういった運動遊びは、現代では子どもたちの運動能力が低下してきているので、保育の中で運動能力を鍛えるために取り入れているとのことで、子ども達が楽しみながら、そのような力を育てられるような活動の工夫を見ることができて学びになりました。
今回見学した保育所は、ビルの5階にありました。ビルの中にある保育所は多いですが、高層階に位置している園は初めて見ました。駅のすぐそばで、少し歩けば河原や多摩川があるといえど、自然はあまり多くない環境だったのですが、子どもでも見られる高さに大きな窓があり、周辺の景色を一望できるようになっていました。見晴らしが良く、散歩に行った場所が見えたりしたら楽しそうな環境だと思いました。

 

★モンテッソーリ教育では、保育者が「これをやりましょう」と全員で同じものをやるのではなく、見学させていただいた日は粘土等の座って遊ぶものか体を使って遊ぶという二択を自分で選ぶことができるようにしていらして、子どもが自分で選ぶことができるところがとても良いなと思いました。また、モンテッソーリ玩具を初めて見て触らせていただきました。子どもが見るだけでなく、触って数等を覚えることができるので良いなと感じました。

 

★モンテッソーリ教育は教科書でしか見た事なかったので上手くイメージが出来ていなかったけれど、実際に教具を見せて説明いただいて子どもたちがどんなお仕事をしているのかイメージを持つことが出来ました。子どもたちがやりたいことをやりたいように相談をしながらできる教育はとても素敵だなと思いました。

 

★運動遊びの様子を見せて頂いて、動物になりきって体を動かしていたけれど、ただ体を動かすだけではなくて、遊びの中で体幹を鍛えたり正しい姿勢を身につけたりするなど、一つひとつの動きの中にもねらいがあるのだと分かりました。子どもがお仕事をしている姿は見られなかったけれど、モンテッソーリの教具も見せて頂いて、教具の使い方やそれぞれの教具の効果など授業で見た画像だけでは分からなかったことを知ることが出来ました。また、アイロンやロウソクなど実際に熱くして、危ないものをわざと置くことで、危なさや正しい使い方が身につくのだと思いました。

 

★私もビルの一番下にある保育園は見たことがありましたが、上の方にある保育所にいくのは初めてでした。お散歩に行くまでが大変というようなデメリットもあるかと思いますが、高い場所だからこそ天気が良く見えるというのはとてもいい点だと思いました。あれほど外の景色がよく見える園を見たことがなかったので、あの窓の良さをいかして子どもが空に興味を持てるような活動をしていくのも楽しそうだと思いました。また、モンテッソーリの教具は授業で画像や動画で見ただけでイメージをしきれていませんでしたが、実際に見たり手に取ってみたりすることができてとても興味深かったです。アイロンのような危ないものもあえて置き、実際に電源を入れて「熱いから危ない」を体験できるような環境を作っているのは他の園ではなかなかしていないことだと思いました。

 

★保育園ではモンテッソーリ教育の玩具を実際に見ることができ、子どもたちの目線に合うように設置されていることがわかった。その上で子どもたちが好きな時に好きなものをとり遊ぶことができるとのだと感じた。さらに、玩具の中には様々な形や色や実習では見られなかったものまであったので良い経験になった。

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以上、学生たちの感想から、見学の様子を報告させていただきました。

今回見学させていただきましたウィズチャイルドさんの保育園では実際の保育場面を近くで見せていただき、学生たちに教具の説明も丁寧にしていただきました。

「こどもリビング」では、施設長先生に放課後の小学生たちの様子や保育についてお話を伺い、スタッフの方には施設内を詳しくご案内いただきました。たまたまカフェにランチでいらしていたお子さん連れのお母さんたちに快く学生たちの商品開発の相談に乗っていただいたりと、学生たちにとってたくさんの学びと出会いがありました。

お忙しい中、この授業のためのお時間をいただきましてありがとうございました。

この場をお借りして、御礼申し上げます。

 

ちょっとおまけ編・・・

見学後の授業の様子

「こどもリビング」にいらした子育て中のお母さんたちが「あったらいいな!」とお話くださっていた「大きめのティッシュを入れるケース」を今年度の商品開発の1つ目にすることに話し合いで決定しました!

授業では試作品づくりが進んでいます。「生地も実際に手に取って選びたい!」という学生たちからの声を受け、今度生地屋さんに行って参ります。

まだ商品名は決まっていませんが、完成をお楽しみに。

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(専攻科「地域と子育てA」授業担当:三國隆子)

 


●東京立正短期大学では、少人数教育により、多様な問題に対応できるコミュニケーション能力の高い保育者を養成しています。

●2年間に5回ある実習(幼稚園実習①、保育実習Ⅰ、幼稚園実習②、施設実習Ⅰ、保育/施設実習Ⅱ)に参加し、自分の目指す保育者像を明確にしていきます。

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